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外壁塗装のトラブル事例10選とトラブルを根本解決する2つの方法

残念ながら外壁塗装に関して、日々何らかのトラブルが起きてしまっています。

実際には悪質な業者だらけという訳ではありませんが、中には脅して契約をさせたり、高額な請求をしたりする業者がいるのも事実です。これは、施主の知識不足につけ込んだ業者が、自分達の都合のいいように主導権をにぎって塗装工事を行うからです。

また、施主、業者とも悪気はないのに、互いの知識の量の差や認識不足からトラブルに発展してしまうケースもあります。

そこで、今回は外壁塗装で発生しやすいトラブルの事例を取り上げました。実際にトラブルに巻き込まれた場合に強い味方になってくれる相談先も紹介しています。外壁塗装の知識をつけることはトラブルの予防や対処する際に役に立ちます。

「外壁塗装にトラブルは付きものだから・・・」と泣き寝入りしないためにも、ぜひ、この記事を参考にしてください。


1.外壁塗装で起こり得るトラブル10選

まずは、よくあるトラブルの事例を厳選して10個紹介します。

1-1.高額な費用を請求される

外壁塗装の相場は決まっていて、適正価格が存在します。

しかし、その相場を超えて請求されるケースがあります。これは悪質な業者によるものが多く、追加工事が必要になったためと不要な工事を開始し、当初の見積もりの金額をはるかに超えた金額を請求されてしまうためです。

このような事態を防ぐためには、適正価格の理解に努めることが大事です。

相場について詳しく知りたい方は「外壁塗装の相場|あなたの家の適正価格が分かる見積もり事例5選」をお読みください。

1-2.前金を入れているのに工事をしてくれない

外壁塗装工事の支払い時期は主に4パターン考えられます。

  1. 工事完了後に全額払い
  2. 着工前に1回、工事完了後に残金を支払い
  3. 着工前に1回、工事中に1回、工事完了後に残金を支払い
  4. 着工前に全額支払い

支払時期を複数に分けるのが必ずしも悪いわけではありませんが、お金を払ったのにいつまでも工事が始まらない、工事途中で持ち逃げされてしまったなどの被害が出てしまっています。

支払時期を選択できるのであれば、必ず全額後払いにしましょう。そうでない場合は、本当に信頼できる優良業者を探すことが、トラブル防止に繋がります。

1-3.工程表通りに進まない

「材料が手に入らない」とか「職人の人数が確保できない」など、何らかの理由をつけて工事を中断し、スケジュール通りに進まないことがあります。

天候以外の理由で工事が遅れたのであれば、損害賠償を求めることができますが、どのような損害を受けたのか立証するのに大変手間がかかってしまいます。

なので、まずは業者と話し合いをしましょう。遅れている理由に納得ができない、話し合いが進まない場合は、消費者センターなどの専門家に助けを求めましょう。

工程について詳しく知りたい方は「外壁塗装の工程で施工期間を安全・快適に過ごすための行動プラン」をお読みください。

1-4.思っていた色と違う

塗装後に、「イメージと違う!」と思っても、見積もり通りの塗料で塗装をしていたら、追加の代金を払って塗り直しをお願いするしかありません。

失敗を避けるためには、1面を塗った後に色味の確認をしましょう。また、外壁の色を決める時は以下の3点を実行してください。

  1. 小さなカラーサンプルでなく、大きめ(A4サイズ以上)の色見本をもらう。
  2. 様々な天気や時間帯に屋外で色見本を見る。
  3. カラーシミュレーションは雰囲気を掴む程度にする。

1-5.使用している塗料が見積もり時と違う

見積もりで提示した塗料と違う物を使用されるケースがあります。例えば、シリコン塗料でお願いしたのにウレタン塗料を使用されたりすることです。これは、下のランクの塗料を使うことによって経費を削減するためです。

業者が故意で塗料を変更したことが証明できれば、全額業者負担で塗り直しか損害賠償を求められますが、業者が故意ではなく誤って使用したと主張し、それが嘘だと証明できない場合は、業者に全ての責任を負わせることはできず、施主も追加で費用を払わなければならなくなってしまうケースもあります。

こういったトラブルを避けるためにも、塗装前に契約内容に記載されている塗料が用意されているのか、目視で確認するようにしましょう。

1-6.塗り忘れ

外壁塗装の工事完了後に、軒天や細かい部分などの塗り忘れを見つけることがあります。ほとんどの業者は無償で対処してくれます。悪質な業者は、追加料金を取ろうとして故意に塗らないことがあります。

業者が対応してくれない場合は、まずは見積書の塗装範囲を確認しましょう。範囲内で塗り忘れがあった場合は、故意でも過失でも業者は塗装の義務を負っているので対処しなければなりません。追加料金を払う必要はありません。それでも業者が応じない場合は、中立な立場の専門家に助けを求めましょう。

また、見積もりの段階で、工事内容、材料、単価、数量など細かな打ち合わせをしておくことが、予防策になります。

1-7.剥がれや浮きが発生している

外壁塗装の工事完了後数年以内、特に3年以内に剥がれや浮きなどの不具合が出た場合は、ほぼ施工不良によるものです。

もし、不具合を発見したら、塗装工事を請け負った業者に連絡しましょう。保証の範囲内で対応してくれます。保証がなかった場合でも、優良業者はすぐに直しに来ます。悪質な業者は、保証の範囲外とか、自分達の責任ではないとか何かと理由を付けて逃げようとします。そうなった場合は、専門家に相談しましょう。

施工不良は、業者が外壁塗装の工程を手抜きした結果です。例えば、ケレンなどの下処理を雑に行ったり、外壁に合っていない塗料を使用したりといったことが考えられます。なので、外壁塗装の施工中は毎日、進捗確認をして、積極的に業者とコミュニケーションを取り、良い関係を築くことが大切です。

外壁の剥がれについて詳しく知りたい方は「塗装って数年で剥がれるもの?驚くべき原因と適切な対処方法を解説!」をお読みください。

1-8.近所からのクレーム

外壁塗装の工事期間中は、騒音が出たり、塗料のにおいが出たりと、隣人や周囲の方々に迷惑がかかります。その結果、近所の方からクレームが入ってしまうケースが発生しています。

これは、近所への配慮不足が原因でしょう。通常、工事の1週間前くらいに工事の日程や内容を伝えるために挨拶回りをします。しかし、工事が終わった後も付き合っていくのは施主の方です。なので、すべて業者任せにせず自らも挨拶に回りましょう。

そして、クレームを受けた場合は、早急に謝罪をして、クレームの原因をどのように抑えるか業者と協議した結果を伝えましょう。においや騒音は全て無くすことは不可能ですが、だからといって何の誠意も見せずにそのまま工事を進めることは絶対にしないでください。

ご近所への挨拶方法について詳しく知りたい方は「外壁塗装の工事中って毎日うるさいの?」をお読みください。

1-9.物を壊される

足場の設置や撤去時に何か物を壊されたり、植木や車に塗料が付いてしまったりというのは、よくあるトラブルです。

こういった事態を踏まえて、保険に入っている業者も多く、ほとんどは弁償してもらって終わります。業者による破損であれば、修理費用の請求をすることができるので、非を認めずに何の対応もしてくれない業者であれば、弁護士に相談しましょう。

また、大切に扱って欲しい物があれば、工事前に業者に伝えておくと、壊さないような予防策が取れるので安心です。

1-10.塗装会社が倒産する

あまり事例はありませんが、外壁塗装の工事中に工事業者が倒産し、工事が途中でストップしてしまうといったことがあります。

工事開始前に前金を支払っている場合も同じですが、業者に支払い能力がなければ、費用が戻ってこない可能性もあります。

このトラブルを防ぐには業者選びが最も重要です。業者の経営状態のチェックポイントは以下を参考にしてください。

  1. 建設業許可を持っている
  2. 事務所を構えている
  3. クレジット会社と提携している
  4. ホームページが更新されている(施工例や現場レポートなど)

また、いくら長期保証が付いていたとしても、工事後に工事業者が倒産してしまったら意味がありません。しかし、業者が保険法人や塗装組合などに加盟していたら、そこから保証を受けられる可能性がります。なので、業者がどこに加盟しているのか、その加盟先はどんな保証が付いているのか事前に確認しておきましょう。


2.トラブルを防ぐ根本対策

トラブル防止にとても有効的な2つの対策方法をお伝えします。この2つは必ず実践してください。

2-1.安心できる業者を選びましょう!

優良業者と契約を結ぶことが、一番トラブル防止に繋がる方法です。

優良業者であれば、何かトラブルが起こっても適切に対処してくれるからです。とはいえ、悪質な業者も契約を取るために優良業者のフリをして近づいてきます。惑わされずに優良業者選ぶポイントをお伝えします。

  • 得意とする工事がある
  • 誠実である
  • 提案力がある
  • 経験年数が長い
  • 職人の技術力が高い
  • 適正価格を提示する

その業者が日頃扱っているのが、一般住なのかマンションなどの大型物件なのか、また、塗装なのか張り替えなのかによって得意とする工事は変わってきます。施工事例を確認して、望んでいる工事の実績が多い業者を選ぶようにしてください。同時にその業者の技術力や経験年数も知ることができます。

また、施主の意見も聞かずに「黙って全部こちらの言うことを聞け!」というような態度を取る業者はやめましょう。

業者目線でなく施主目線で考えてくれる業者は誠実であると言えます。そういった業者であれば、どんなことに不安を感じるのか、こうしたらよい結果になるのではないかと提案力も高く、納得のいく工事になる可能性が高くなります。

また、工事内容が明瞭で相場価格で見積もりを出してくる業者であれば、安心して工事を依頼することができます。

業者選びについて詳しく知りたい方は「外壁塗装の業者の種類とミスマッチを回避する7つのチェックリスト」をお読みください。

2-2.契約書の控えをもらいましょう!

外壁塗装の請負契約を結ぶ際は、契約書の交付が建設業法(塗装工事を含む)で定められています。

工事の請負契約の当事者は、必要事項を記載した書面に署名、押印をして互いに持たなければなりません。しかし、契約書を交わさず口頭で業者が工事の請負を申し出て、それを応諾すれば契約自体は成立してしまい、業者は工事を開始することができてしまいます。契約書の交付が義務である以上、それを怠った業者は罰則が科されますが、小規模な塗装工事や、昔からなじみのある業者との契約は、契約書を取り交わしていないことがあります。

契約書は、工事費の支払い時や施工後の瑕疵発見時に業者と言い分が異なる時に交渉の糸口になります。着工前に業者が契約書を作成しない場合は、契約書の作成を要求し、それを拒むようなら、その業者との契約はやめましょう。

【参照】国土交通省

契約書のサンプル例

契約書は以下の次項を記載しなければならず、文字の大きさは8ポイント以上と定められています。

契約書には様々なトラブルが起こった場合の対処方法が記載してあり、不当な契約にならないための抑止力を持つ重要な物です。何かトラブルが起こった際に、お互いの言った言わないを解消する大切な役割があります。契約時には全ての項目が記載されているか確認してください。

  • 商品(権利、役務)の種類
  • 販売価格(役務の対価)
  • 代金(対価)の支払時期、方法
  • 商品の引渡時期(権利の移転時期、役務の提供時期)
  • 契約の申込みの撤回(契約の解除)に関する事項
  • 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号、法人ならば代表者の氏名
  • 契約の申込み又は締結を担当した者の氏名
  • 契約の申込み又は締結の年月日
  • 商品名、商品の商標または製造業者名
  • 商品の型式
  • 商品の数量
  • 商品に隠れた瑕疵(一見しただけではわからない不具合)があった場合、販売業者の責任についての定めがあるときには、その内容
  • 契約の解除に関する定めがあるときには、その内容
  • そのほか特約があるときには、その内容

また、クーリングオフについての注意書きは赤枠の中に赤字(文字の大きさは8ポイント以上)で必ず記載しなければならないと定められています。

契約書の記載事項に不備がある場合は、期限に限りなくいつでも契約解除の申し入れをすることができるので、しっかり読んでから契約書にサインをしましょう。


3.トラブルが起きてしまった場合の対処法

実際にトラブルが起きてしまったときの救済方法を紹介します。契約書以外にも、その工事で交わした書類や話し合いを録音した物などは役に立つことがあるので、全て用意しておきましょう。

3-1.クーリングオフを使う

外壁塗装工事の契約はクーリングオフの対象です。

クーリングオフすると、違約金や解約料などが発生せずに契約は解除になります。また、前金などを支払っていたら無利息で全額返金となります。もし、工事が始まってしまっていても、その部分への費用は支払う必要がなく、足場の撤去など原状回復は業者負担で行うことになります。業者は工事開始を理由に契約の解除を拒むことは出来ません。

外壁塗装工事でクーリングオフができるケースは、塗装会社のセールスが依頼も約束もしていないのに突然自宅に来て結んだ契約で、契約日から8日以内に書面で業者に契約解除の申し出をします。

3-1-2.クーリングオフの通知期間と方法

クーリングオフは、契約日を1日目として数え、8日以内の間に必ず書面で業者に通知しなければなりません。

書面であれば、はがき、封書、FAXでも有効となります。作成した書面は、念のためコピーを取り、保管しておきましょう。8日以内に通知したことを証明するために内容証明郵便で送ることをオススメします。

そして、クーリングオフの通知書には以下の内容を記載してください。

①タイトル「通知書」
②契約解除の意思表示
③契約日
④商品名
⑤契約金額
⑥契約した会社名、営業所名、担当者名
⑦クレジット契約の場合はクレジット会社の社名
⑧発信日
⑨自分の名前

3-1-2.クーリングオフが適用されない場合

以下の場合はクーリングオフが適用にならないので、確認しておきましょう。

  • 契約日から8日過ぎている
  • 契約をするために自宅に業者を呼び、契約を交わした
  • 自ら契約を結ぶために業者の店舗に行き、契約を交わした
  • 過去1年の間に取引きしたことがある業者と契約を交わした
  • 日本以外で契約を交わした

3-2.専門家に相談する

3-2-1.消費者センター

消費者センター

トラブルが起こったら住んでいる地域の消費者センターに相談しましょう。消費者センターは地方公共団体が運営している機関で、専門員が相談を受け付け、公正な立場で処理を行ってくれます。相談するには、氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業などを答えなければなりません。

基本的に、トラブルについての相談窓口になるので、トラブルが起きていない場合は利用できません。

また、ホームページには外壁塗装に関するトラブルの事例やアドバイスが掲載されているので、目を通しておくと良いでしょう。

3-2-2.住まいるダイヤル

住まいるダイヤル

住まいるダイヤルは、公益財団法人住宅リフォーム・粉砕処理支援センターの相談窓口の愛称です。

外壁塗装などのリフォーム工事に関する相談に、中立公正な立場でアドバイスをくれます。こちらは匿名で相談することができます。

ホームページにはトラブル事例や相談事例が載っていて参考になりますし、見積書の無料チェックサービスも行ってくれるので、トラブルが起こる前から活用できます。


さいごに

発生しやすいトラブルについて予防策と対処法をお伝えしましたが、そもそも優良業者を選べばトラブルにはなり得なかったものです。

外壁塗装は専門的な知識なので、すべて理解するのは大変なことですが、安心して塗装工事を行うためには、ある程度の知識を増やすことが重要です。

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