外壁塗装の色のカラーシミュレーションができるツールやサイトを探していませんか?
外壁塗装は10年に1度を目安に行う重要な外装メンテナンスの機会ですが、やり直しができないため、色味の不具合があっても手直しすることができません。
特に、アパートやマンションの配色デザインによって、入居率も変動するため、色味の確認は慎重に行うことが重要です。
この記事では、外壁塗装の色選びで失敗しないため、カラーシミュレーションツールをご紹介します。
カラーシミュレーションツールだけではなく、配色で失敗しないために知るべき色選びに関する注意点についても具体的にご紹介します。
目次
1. 外壁塗装のカラーシミュレーションツール3選
一般的に外壁塗装の色選びは塗料の色見本や施工事例の配色から選択するのが一般的です。
小さな色見本だと建物全体の配色がイメージしずらく、外壁塗装が完了するまで仕上がりが確認できません。
実際に外壁塗装を行う前にカラーシミュレーションを行うことで、外壁と屋根の色味のバランスや建物全体の仕上がりを事前に確認できるため、外壁塗装の色選びの失敗を未然に回避することができます。
外壁塗装で再現性(精度)が高い無料で使用できるカラーシミュレーションツールを厳選してご紹介します。
2-1. エスケー化研株式会社 「住宅塗り替えシミュレーション」
→http://www.sk-kaken.co.jp/simulation/
実際の建物の写真をベースに、外壁塗装のシミュレーションができる高機能なカラーシミュレーションツールです。
塗料の色の企画のマンセル系のカラーサンプルが使用されているため、実際に再現性の高い塗装シミュレーションが可能です。
また、外壁と屋根のはもちろん、ツートンにも対応しているため様々なバリエーションでシミュレーションを行うことができます。
2-2. ホームテック株式会社 「カラーシミュレーション」
→http://www.hometec-inc.com/3-2/
洋風住宅4種類、和風住宅2種類の建物サンプルからシミュレーションができる高機能なカラーシミュレーションツールです。
日陰も再現されており、日射率による色味の変化も再現できます。
また、1トーンや2トーン、屋根、雨樋などの付帯部のシミュレーションにも対応できる高機能なカラーシミュレーションです。
2-3. 小林塗装 「外壁塗装・屋根塗り替えのカラーシミュレーション」
→http://www.yuzu-tosou.com/simulator/
CGにより簡単にシミュレーションができるカラーシミュレーションツールです。
1トーン2トーン、屋根のシミュレーションに対応しているだけではなく、破風板や雨樋、化粧胴差などの付帯部の塗装にも対応できる高機能なツールです。
また、日向と日陰の明度の差による日射率による色味の違いにも対応できるため、再現性の高いカラーシミュレーションを実現できます。
2. 外壁塗装の色の選び方とカラーシミュレーションの注意点
カラーシミュレーションはあくまでもの配色のバランスなどの全体像をイメージするだけのツールとして活用しましょう。
モニター(画面)を通した色は実際の塗装の色味は異なるからです。カラーシミュレーションのモニターを通した色味ではなく、色見本や塗装サンプル(塗り板)などの実際の色味と合わせて確認することが重要です。
ここからはカラーシミュレーションと合わせて確認するべき色の選び方と注意点について具体的に解説します。
2-1-1.色見本帳で確認する
色見本帳は塗料メーカーや日本塗装工業会が配布している塗料の色味サンプルです。
色見本帳では実際の色味が確認できるため、カラーシミュレーションの配色に近い色を探す際に便利です。
カラーシミュレーションで出力される色味と塗料の色味は企画が異なります。
実際に色味を決定する際は、塗料メーカーや日本塗装工業会が配布するマンセル系の色見本で色味を決定することが重要です。
2-1-2.塗り板(塗装サンプル)で確認する
色見本帳で色味を決定したら「塗り板」という塗装サンプルを作成してもらうと、より具体的に仕上がりに近い状態で色味を確認することができます。
「塗り板」とは見本帳のカラーサンプルをA4サイズの大きさに拡大したものですが、自宅の外壁材と同じ素材で塗装サンプルを作成してもらうことで、質感(ツヤ)や光沢、反射率(日向と日陰の差)まで確認することができます。
実際の質感や光沢、反射率はカラーシミュレーションでは確認できないポイントなのでカラーシミュレーションを使用する際は、必ず塗り板を作成して確認するようにしましょう。
2-1-3.面積効果と反射率に考慮する
面積効果と反射率は外壁塗装の色選びで注意するべき重要なポイントです。なぜなら、カタログで選んだ色と仕上がりが異なることがあるからです。重要なポイントになるのでそれぞれ具体的に解説します。
面積効果
面積効果とは面積の小さな面と大きな面では色味が異なって見える効果です。「思っていた色よりも明るい仕上がりなった」という色選びのミスマッチの原因になります。
面積効果による色味の違いは下記のようになります。
- 明るい色=面積が大きくなるほど明るく見える
- 暗い色=面積が大きくなるほど暗く見える
実際に色見本帳で色を選ぶ際は、トーン(色彩)を落とした淡い色を選択すると安心です。
反射率
反射率とは反射率の高い晴れた日は、全体的に明るく見え、夕方や日没などの反射率の低い時間帯では暗く見える色味の変化です。
塗り板を作成してもらい時間帯をずらしながら色味を確認すると実際の色味を確認することができます。
上の見本どおり、面積によって色合いが暗く見たり、明るく見えたりします。
3-3. 塗装工事中に色味をチェックする
外壁塗装の色味は実際に塗装をしてみなければ分かりません。
塗装工事の際に細かく色味をチェックして思いどおりの配色であることを確認することが重要です。
塗装工事は日中に行われるため、外出してしまうこともあると思いますが、塗装工程の「中塗り」の段階で一度、色味を確認することで、上塗り工程で調整が可能できるため、色選びで失敗する危険を回避することができます。
このように外壁塗装の色味で失敗しないために、塗装工事中に色味をチェックするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、外壁塗装の色選びでオススメできるカラーシミュレーションツールと色選びの注意点について解説しました。
外壁塗装はやり直しができないため、色選びの失敗は次回の塗装工事まで持ち越さなければなりません。
外壁塗装の色選びはカラーシミュレーションを有効活用し、面積効果や反射率など様々なケースを考慮して慎重に決めることが重要です。
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