突然ですが、あなたは「コーキングって何時間くらいで固まるの?」、「もう普通に触って良いのかな?」と疑問に感じてコーキングの乾燥時間について調べていませんか?
例えば、お風呂のコーキング(シリコン)は30分〜50分で表面が硬化(皮膜硬化)します。
それから、8時間ほど乾燥させれば、皮膜が2mm以上硬化するために、お風呂を使用することができるようになります。
また、外壁のコーキング(変成シリコン)は60分〜90分で表面が硬化(皮膜硬化)し、皮膜硬化以降であれば、雨に濡れても問題はありません。
しかし、コーキングの上から塗装をする際は、水性塗料であれば1時間、油性塗料であれば24時間ほど乾燥時間を空ける必要があります。なぜなら、塗料のシンナーでコーキングを溶かしてしまう恐れがあるからです。
このようにコーキングは硬化状況によって「できること」と「できないこと」が分かれるので、しっかりと乾燥時間を把握することが重要です。
そこで、この記事ではDIYでコーキングを行う方を対象に、お風呂や外壁などの施工箇所に応じたコーキングの乾燥時間に関する基礎知識について解説します。
この記事を読むだけで、生活に支障をきたすこと無く、ストレスフリーにコーキングの施工をすることができるようになるので、是非、参考にして頂ければと思います。
目次
1.コーキングの乾燥時間
上記の表はコーキングの乾燥時間についてまとめた表ですが、コーキングの乾燥時間は”皮膜硬化時間”と”完全硬化時間”の2つの目安があります。
皮膜硬化時間とはコーキングの表面が硬化する乾燥時間目安で、完全硬化とはコーキングが完全に硬化して施工面に定着する乾燥時間目安です。
また、外壁のコーキングはコーキングの上に塗装をすることを前提としているために、コーキングの種類に応じた”塗装インターバル(塗装までの間隔)”を設ける必要があります。
そのために、DIYの際はコーキングの乾燥時間を逆算して、最低でも”皮膜硬化時間”までを目安にゆとりを持った施工スケジュールを組むことが重要です。
ここからは、DIYで施工をすることが多い、シリコン系(お風呂・キッチン)と、外壁で使用する変成シリコン系とウレタン系のコーキングの乾燥時間について具体的に解説します。
1-1.シリコンコーキングの乾燥時間(お風呂・キッチン・水まわり)
シリコンコーキングは施工後すぐに硬化が始まり、30分〜50分で皮膜(表面)が硬化します。そして、施工後24時間を目安に完全硬化をします。
その中で、「コーキングが完全硬化しないとお風呂に入れないの?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、8時間ほど乾燥時間を空けて皮膜(表面)が2mm上硬化をすれば、お風呂を使用できるようになります。
つまり、朝(午前中)のうちにコーキングの施工が完了すれば、夜にはお風呂に入ることができます。
ただし、あくまでもまだ皮膜硬化の段階で内部の芯はまだ完全に硬化をしていないので、シャワーをぶつけたり、入浴の際にコーキングの施工箇所に触れたりなど、強い衝撃を与えないように注意をしましょう。
2-2.変成シリコンコーキングの乾燥時間(外壁・排気口)
変成シリコンコーキングの皮膜硬化時間は60分〜90分が目安で、完全硬化時間は3日です。
変成シリコンコーキングは表面の皮膜が硬化をすれば水に濡れても問題ありません。なので、コーキングを打ち換えてから90分ほど乾燥時間を設ければ、雨が降っても問題はありません。変成シリコンで外壁のコーキングを行う際は、天気予報を確認して晴天の日に行うのがベストです。
また、外壁のコーキングは塗装をすることを前提としています。
塗装の際は水性塗料であれば1時間、油性塗料であれば12時間の塗装インターバルを設けることが重要です。
特に、油性塗料はシンナーを使用しているために、コーキングが70%以上硬化していないと溶けだしてしまいます。
そのために、変成シリコンコーキングは必ず、12時間以上の塗装インターバルを設けて、コーキングと塗装を日にちを分けて行うようにしましょう。
2-3.ウレタンコーキングの乾燥時間(外壁・PC板)
ウレタンコーキングは、皮膜硬化までに、4時間。完全硬化までに、7日と乾燥に時間のかかるコーキング材です。
DIYで外壁のコーキング工事を行った方で、「3日経ってもコーキング材が固まらない」、「2週間経っても皮膜が柔らかい」、「これって施工不良なのかな?」と疑問に感じる方も多いですが、これはウレタンコーキングを使用している可能性があります。
そもそも、ウレタンコーキングはモルタル外壁やコンクリートのひび割れ補修に使用されるコーキングです。外壁に使用をしても問題はありませんが、変成シリコン同様にコーキングの上から塗装をする必要があります。
まとめ
いかがでしたか?コーキングの乾燥時間についてご理解いただけたかと思います。
本文中でもお伝えしましたが、コーキングの硬化状況によって、「できること」と「できないこと」があります。
なので、DIYでコーキングを行う際はあらかじめコーキング材の乾燥時間を把握して、余裕をもって作業に取り組むことが重要です。
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