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外壁塗装の工程で施工期間を安全・快適に過ごすための行動プラン

外壁塗装の工程のアイキャッチ

「外壁塗装はどんな工程で進むの?」「外壁塗装の全体像が知りたい!」そう思って外壁塗装の工程について調べていませんか?

施主が外壁塗装の工程を理解することで、業者の手抜き工事や施工不良のリスクを低減することができるので、実際に外壁塗装を始める前に正しい工程を理解することは重要です。

そこで、この記事では”業者選び”から実際の”塗装工程”まで外壁塗装の全工程について解説します。

この記事を読むだけで、外壁塗装の期間や注意するべきポイントのすべてが分かるようになるので、これから外壁塗装を始める方は是非、参考にして頂ければと思います。

1.外壁塗装の工程と期間

外壁塗装の工程と期間は密接に関係しており、一般的に10日~14日が外壁塗装の全体の工期となります。

全体の工期が10日~14日と”間隔”が空く理由として、雨などの悪天候で工程が進められなかった際に、その分工期が延びるためです。

上記の表は外壁塗装の一般的な工程と期間ですが、スケジュール通りに進めば、工事着工のご挨拶から、足場の解体撤去までは10日になります。

外壁塗装工事は順調に工事が進んだとしても、10日はかかる為に、最低でも14日(2週間)は工期を見込んでおくようにしましょう。

1-1.外壁塗装の工程表

外壁塗装の実際の工程表

実際に外壁塗装を行う際は、業者から上記の画像のような工程表を提出されます。

その際には、実際の工事期間を確認することも重要なのですが、その工程が行われる際にどのような注意点があるのかを事前に知っておくことが重要です。

外壁塗装の工程

また上記の画像のように、外壁塗装には天候によって前後する工程や、近隣トラブルになりやすい工程などがあります。

実際に外壁塗装を始める際に「どの工程が天候に左右されるのか?」「どのような工程が近隣トラブルにつながるのか?」「生活にどのような支障があるのか?」などを事前に確認しておくと、平均よりもスムーズに外壁塗装を行うことができるようになります。

それでは、具体的に外壁塗装の具体的な工程をそれぞれ解説します。

1-2.外壁塗装の工程

【ステップ1】ご挨拶・塗装準備(期間:1週間前)

まず、始めにご近所に外壁塗装を行うお知らせと、ご挨拶を行います。目安としては工事着工日の1週間前が理想です。

外壁塗装は足場を組む際に騒音や、ペンキの匂いなど、どんなに作業に気を付けても近隣住民に迷惑をかけてしまいます。

そのために、ご近所とのトラブルを回避するために必ずご近所にご挨拶を行いましょう。

外壁塗装の挨拶に関する注意事項

基本的に外壁塗装のご挨拶は塗装業者が行いますが、塗装業者が挨拶回りをしてくれない場合は施主自身が挨拶をします。

その際に気をつけることは下記の項目について伝えるようにしましょう。

  • 工事の期間(時間帯・土日祝にも工事を行なうのかについてもできれば説明)
  • 施工業者と連絡先
  • ご自分の連絡先・住所
  • 工事の大まかな内容(「外壁と屋根の塗装をします!」など)

挨拶回りでは、500円前後の粗品を渡すと親切です。タオルなど相手の好みを気にしなくて良いものが一般的です。

【ステップ2】足場の設置(期間:1日間)

足場

出典:パートナーホーム

外壁塗装では職人が安全に作業ができるように、家の周りを一周するように足場を設置します。そして、実際に塗料がご近所に飛散しないようにメッシュシートを設置します。

足場は金属製のパイプを組み上げる為に、どうしても騒音が発生します。そのために、近隣住民からクレームが発生しやすい工程になります。

ご近所とのトラブルを回避を未然に防ぐために足場を設置する当日は、作業に取り掛かる前にもう一度、ご近所にご挨拶に伺うようにしましょう。

また、外壁塗装の足場は悪徳業者の営業ツールとして使用されることがあるので注意が必要です。

悪徳業者の場合「足場代無料!」や「足場サービス」と言って足場費用が節約できるような提案をしてくることがあります。

しかし、実際は塗装費用に上乗せされていたり、”諸経費”などの項目に上乗せされていることがあるので、「足場費用が安くなる」という提案は鵜呑みにしないようにしましょう。

足場設置に関する注意事項

足場を設置する際は、職人が頻繁に出入りをします。また、足場は鉄パイプを組み上げるために、建物周りにものがあると、作業の邪魔になってしまいます。

そのために、足場の工程に入る前に、自転車や植木鉢などの作業の邪魔になるようなものは移動しておくようにしましょう。

【ステップ3】高圧洗浄(期間:1日間)

高圧洗浄

出典:エイトリハウス

高圧洗浄とは、専用の高圧洗浄機を使用して外壁の誇りや汚れをキレイに洗い流す工程です。外壁の高圧洗浄は基本的に1日で完了します。

塗装をする前の外壁は経年劣化で、ホコリやカビ、チョーキング現象など様々な汚れが付着しています。

この汚れを高圧洗浄でキレイに洗い流し、塗装の下地を整える重要な工程になります。

高圧洗浄に関する注意点

高圧洗浄は、水で汚れを「洗い流す」というよりも、水圧で汚れを 「吹き飛ばす」ように汚れを除去する洗浄方法になります。

そのために、高圧洗浄を行う際は、雨戸やシャッターを全て閉めて窓に汚れが飛ばないようにしましょう。

【ステップ4】下地処理(期間:1日間)

下地調整

出典:http://www.inoha-web.com/blog/daily/1338.html

下地処理は外壁の”ひび割れ”や”コーキングの劣化”の補修、金属の部分の錆の除去(ケレン)など、塗装の下地を整える工程です。

この下地処理は外壁塗装の中でも最も重要な工程になるので、見積書を確認する際は、ケレンやひび割れ補修の項目について確実に確認しておくようにしましょう。

下地処理に関する注意点

ケレンやクラック補修などの下地処理の段階で、手抜きがあると塗装後すぐに塗料が剥がれるなどの施工不良の原因となります。

そのために、現地調査の際に業者と一緒に住宅の劣化状況を確認しておくことと、見積もりの際にもらう「調査診断書」を元に、業者にどんな下地処理を行うのかを事前に確認するようにしましょう。

【ステップ5】養生(期間:1日間)

養生

出典:エイトリハウス

養生とは外壁塗装の際に、サッシや窓ガラスなど塗料が付着してはいけない箇所をビニールやマスキンテープで保護(養生)する工程です。外壁面だけではなく、植木や車なども養生をします。

また、養生は塗装面との境界線になるために、養生の出来によって仕上がりが左右されます。職人のスキルの差が出やすい工程なので「ベテランの職人が養生をするのか?」を確認すると安心です。

養生の際の注意点

塗装業者は「ここはしなくてもいいかな」と思って、養生を省く部分も、施主にとっては「塗料がついたら困る」という認識違いが生じます。

施工トラブルや業者トラブルを回避する為にも、しっかりと塗装業者と認識を合わせておきましょう。

【ステップ6】塗装作業(期間:3〜4日間)

外壁塗装の塗装工程は、下塗り、中塗り、上塗りという3回の重ね塗りが行われるの一般的です。

それぞれ、役割が異なるの具体的に解説します。

下塗り(期間:1日間)

下塗り

出典:http://itoutosou-f.com/news01/1214

下塗りは上塗り塗料の密着性を高める為に、下地強化材とよばれる塗料を塗装する工程です。

外壁と上塗り塗料の間に入る、接着剤のような塗料になります。

見積書にはシーラーやフィーラー、プライマーと記載されていることが一般的です。

中塗り(期間:1日間)

中塗り

出典:http://www.tk-sakura.com/watanabe/page/87/

下塗りが完了したら、シリコンやフッ素などの仕上げ塗料で塗装を行います。この仕上げ塗料は、2回の重ね塗りを行います。

上塗り(期間:1日間)

上塗り

出典:http://www.paint-saika.co.jp/master-blog/5871.php

中塗りが完了したら、次に上塗りを行います。上塗りは中塗りで使用した仕上げ塗料で塗装を行います。

付帯部の塗装(期間:1日間)

付帯部塗装

出典:http://www.paint-saika.co.jp/master-blog/3238.php

外壁の上塗りが完了したら、付帯部の塗装を行います。

付帯部の塗装とは、雨戸、戸袋、庇、軒天、破風などの付属部分になります。

塗装の際の注意点

見積もり通りの塗料の種類、塗布量(使用量)で塗装がされている、3回塗りがされているかを塗装業者に確認するようにしましょう。

塗布量に関しては使用した塗料の缶数を確認することで、確認することができます。

【ステップ7】点検と手直し(期間:1日間)

すべての塗装工事が完了したら、塗装業者と一緒に仕上がりを確認します。その際は、点検と手直しには1日の期間を設けて、細かい部分まで確認することが重要です。

点検に関する注意点

塗装業者と一緒に塗装の仕上がりを確認します。”塗りムラ”や”塗り残し”、”塗り忘れ”が無いかを確認しましょう。

塗装の塗りムラは近くでみるよりも、遠目に見た方が分かりやすいので必ず遠目からも確認するようにしましょう。

【ステップ8】片づけと足場の解体・撤去(期間:1日間)

足場の撤去や掃除、産業廃棄物の処理などを行います。

点検を行った後に、片付けや足場の撤去を行う業者も多いですが、片付けや足場解体の際に、ぶつけてしまい塗装を傷つけてしまうこともあるので、余裕を持って撤去を行ってもらうことが重要です。

片付けと足場解体・撤去の注意点

足場を撤去した際は、最後にもう一度、塗装面の最終確認を行うようにしましょう。最終確認で問題がなかった場合は、掃除をして外壁塗装工事は終了です。

2.外壁塗装の施工期間中のよくある質問

外壁塗装が始まると、家の周りの足場が組まれることからどうしても生活導線に支障が生じます。そのために、施工期間中に想定される注意点について解説します。

雨が降ったら塗装ができないの?
外壁塗装工事は基本的に雨が降ったら中止です。作業はお休みなります。工期が延びる分、追加費用を心配される方もいらっしゃると思いますが、基本的に追加費用は発生しません。
外壁塗装は何時まで作業をするの?。
外壁塗装の作業時間は8:30分~17:30分くらいまでが一般的です。冬場は日が短い為に、16:30分ぐらいまでが目安になります。
職人さんにお茶出し、トイレは貸した方がいいの?
職人さんにお茶出しは行わないようになってきています。「お構いなく」でも大丈夫です。また、お茶出し同様に、トイレも基本的に貸し出さなくても支障はありません。施主に気を使わせてしまうために、”差し入れ”や”トイレの貸し出し”を禁止している業者もあるので、 外壁塗装の際は、職人へのお茶出しやトイレは基本的に貸し出さなくてもOKです。
洗濯物は外に干せるの?
外壁塗装の際は洗濯物を干すことができません。基本的に部屋干しになります。
変更点があった場合どうすればいいの?
工事に関して”付帯部の塗装”や”塗装範囲”に関して変更点がある場合は、口約束ではなく必ず書面に残してもらうようにしましょう。 後々、「言った、言わない」の業者トラブルの原因にもなるので、変更点がある際は、必ず口約束ではなく、書面に残してもらうようにしましょう。

外壁塗装の施工期間のさらに具体的な過ごし方については”外壁塗装の工程から学ぼう!ストレスフリーに工事期間を過ごす方法”の記事で詳しく解説しています。

3.外壁塗装で失敗しない工程に関する注意点

3-1.実際の工事をよく確認する

外壁塗装の施工が始まったら、実際に作業をしている職人に「なんの作業をしているのですか?」「なんのために必要なのですか?」とコミュニケーションをとることが重要です。

これは「実際に工事を見ていますよ」という意思を伝えることで、手抜き工事などの不正に対する抑止力になるためです。

そんのために、すべてを理解しなくても構わないので、実際に作業をしている職人さんとコミュニケションをとるようにしましょう。

3-2.職人に施工内容について確認する

外壁塗装の優良業者であれば、施主から声をかけなくても作業内容について報告をしてくれます。

しかし、大手塗装業者などの営業と職人が分かれているような業者の場合、どうしても連絡がスムーズにいかない場合があります。

例えば、「ここをこうして欲しい」と担当の営業マンに伝えたのに、職人に伝わっていなかったなど、連絡ミスが塗装工事のミスにつながります。、。

このような業者トラブルを回避する為に、作業の開始と終了の際に、作業内容について報告をしてもらうようにしましょう。

そうすることで、実際の作業と工程表や伝えた要望に対する作業内容のズレをいち早く察知することができるので、必ず作業の開始と終了の際には作業を報告をしてもらうようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?外壁塗装の工程に関してご理解いただけたかと思います。

外壁塗装と聞くと「ペンキを塗るだけでしょ?」と簡単に考えてしまいがちですが、様々な工程を経て塗装工事が行われます。

だからこそ、施主が外壁塗装の工程をしっかりと理解して臨むことが重要です。

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