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遮熱塗料|-2℃の遮熱を見込める確かな効果とふさわしい4つの住宅

遮熱塗料の効果に対して、どの程度の信憑性が持てるのでしょうか。

「電気代が節約できる」「室内温度が10℃下がる」「夏場でもクーラーいらず」

このような宣伝を耳にしても、胡散臭さを感じてしまうのは仕方がないことでしょう。とは言え、地球温暖化問題から「省エネ」や「eco」などに関心が高まる中、その矛先は住宅にまで及んでおり、遮熱塗料や断熱塗料も、省エネ環境商品として注目されています。
しかし、遮熱塗料と言っても、その実力はどの程度のものなのでしょうか。正直、納得がいく効果が望めるのであれば、有効な省エネ対策として遮熱塗料を取り入れることに抵抗はないでしょう。
この記事では、遮熱塗料の本当の効果はもちろん、どのような住宅に遮熱塗料が向いているのか、また取り入れる際の注意点まで、遮熱塗料の疑問を余すことなくご紹介していきたいと思います。

1.遮熱塗料の3つの効果

遮熱塗料には、確実な効果が期待できます主に外壁と屋根の両方に使用できますが、「屋根」に使用したほうが、外壁に使用するよりも効果が得られます。住宅の温度を上昇させるのは太陽光線からくる熱によるものですので、住宅の中で最も太陽光線を受ける屋根に使用したほうが、熱による室内温度の上昇を防ぐ効果をもたらしてくれます。
遮熱塗料は誇大広告をする業者が多く、これにより消費者の期待が膨らみ過ぎ「遮熱塗料は効果がない」と言った誤解が起こっていますが、実際にはきちんと効果がある塗料ですので、安心出来るでしょう。
では、遮熱塗料の代表的な効果を順を追って見ていきましょう。

1-1.2〜3℃の遮熱効果がある

遮熱塗料で室内温度が平均2〜3℃低減します。この温度差の数字を見れば少なく感じるかもしれませんが、仮に室内温度が37度から35度に変われば、ある程度涼しく感じることが出来るでしょう。
遮熱塗料を販売している日本ペイント株式会社で行われた遮熱効果を検証した実験結果が以下の通りになります。

参照元:https://www.nipponpaint.co.jp/thermoeye/family/proof/case02.html

気温差はありますが、1日を通して遮熱塗料の効果が発揮されていることがわかりました。
また、遮熱塗料は気温が高くなればなるほど効果が倍増する塗料という事が言えますので、夏場には活躍できる塗料ですが、冬場にも同じ効果を発揮するため「冬場には向かない塗料」と言えるでしょう。遮熱塗料の性能を重視して考えると比較的、温暖な地域に向いていると言えますが、室内温度に関わる塗料ですので「冬の寒さは気にならないけど、夏場はとても暑く感じる」とストレスを感じる住宅には大変お勧めできるでしょう。

1-2.節電効果が期待できる

加えて、遮熱塗料で光熱費を節約することが可能なのかという点ですが、先ほども紹介したように、2〜3℃程の変化があります。ですので、その分消費する電力を抑えることで光熱費の削減が実現出来ます。
冷房の電気代の場合、1℃温度を上げるごとに電気代が10%程安くなる仕組みとなっています。下記の表は、設定温度と電気代を比較した事例です。(※電気代はあくまで目安ですので参考までにご覧ください)

設定温度 電気代/月
25℃ 7,000円
26℃ 6,300円(-700円)
27℃ 5,670円(-630円)
28℃ 5,103円(-567円)

表のように、冷房の温度を1℃下げればその分電気代もお安くなります。遮熱塗料は平均1℃~3℃の遮熱効果が見込めますから、その分冷房の温度を低くすれば毎月1.000円弱は電気代の削減が期待できます。
下記の図は、日本ペイント株式会社で発売されている遮熱塗料サーモアイを使用した、屋内外温熱環境と空調電力消費量に対する影響を検証した実験結果です。夏期・冬期で計測し、屋内外温度と電力消費量を表しました。

参照元:https://www.nipponpaint.co.jp/thermoeye/family/proof/index.html

夏期の実測結果 冬期の実測結果
塗装前と比較した表面温度 8〜10℃低下 塗装前後に大きな変化なし
塗装後の月間空調電力消費量 8月:12.6%9月:25.9% 12月:6.0%2月:20.7%

1-3.屋根や外壁の寿命が伸びる

遮熱塗料を用いることで、塗装面の温度を低減させることが出来ます。そのため、太陽光線から来る熱による住宅材の劣化を防ぐことが出来ます。
また、金属住宅材(鋼板屋根やサイディング、トタン等)と相性がいいです。金属住宅材は、温度差が原因で熱膨張をしてしまう性質を持っています。そのため、金属住宅材に遮熱塗料を用いると、温度差による収縮と膨張を防ぎ、金属の劣化を抑えてくれるのです。
また、遮熱塗料の耐用年数も1520年と高寿命ですので、費用が掛かる分、高い性能を期待できるでしょう。

2.そもそも遮熱塗料ってなに?

遮熱塗料とは、太陽光線から来る赤外線を反射し、屋根・外壁・屋上・ベランダの表面温度の上昇を抑えることで、室内が受ける熱の影響を低減させる効果のある塗料のことを言います。

太陽光線は屋根、または外壁など陽が差す面に当たり、光エネルギーから熱や温度に変化します。根本である光エネルギーを反射させることにより、熱や温度に変化する原因を抑えることが可能となります。このような働きの結果として、太陽光線が当たる場所の表面温度の上昇を軽減することが出来る塗料こそが「遮熱塗料」ということになります。さらに、遮熱塗料とよく比較される断熱塗料。光エネルギーを反射させる遮熱塗料と違い、断熱塗料は光エネルギーを防御する役割を担っています。詳しくは下の図を比較して見て下さい。

遮熱塗料は、光エネルギーを反射させて室内温度の上昇を抑え、室内を涼しくさせることに特化されていますが、断熱塗料は伝わる熱の量を少量に抑え、外気の熱を内部へ伝えません。ですので、涼しさは遮熱塗料に劣りますが、室内の熱を逃がさないため寒い冬には活躍します。


冬の寒さより夏の暑さに弱い住宅は「遮熱塗料」夏の暑さよりも冬の寒さに弱い住宅には「断熱塗料」と、ご自宅の強みと弱みを上手く利用して取り入れましょう。

3.こんな住宅に向いています

住宅には様々な種類がありますが、遮熱塗料を用いるのに向いている住宅があります。

3-1.金属屋根または、スレート屋根の住宅

住宅の中で、最も太陽光線を受けてしまうのは「屋根」になります。特に金属屋根やスレート屋根は他の屋根材よりも薄いため、熱を受けた屋根表面から室内に熱が浸透しやすく、室内温度が上昇してしまう結果に繋がります。また、金属屋根の場合、金属特有の熱伝導率が高いことがデメリットとして挙げられるので、遮熱塗料の効果を十分に期待することが出来るでしょう。

3-2.吹き抜け住宅

吹き抜けがある住宅も遮熱塗料を用いるには最適な住宅です。吹き抜け天井は、部屋全体の容積が大きいため、熱が溜まりやすくまた、クーラー等の冷房機器が効きにくい傾向があります。特に吹き抜け天井が斜めの住宅は小屋裏空間がない場合が多いので、より室内へと熱が伝わりやすくなります。小屋根裏には空気層が溜まり、この空気層が熱伝導率を低くする役割を持っています。よって、小屋裏がない吹き抜け天井の場合は、遮熱塗料で表面温度を抑える必要があるのです。

3-3.三階建て住宅

住宅の最上階は基本的に日が当たりやすいです。また3階建ての最上階は天井が低いことが多く、小屋裏がない場合がほとんどですので、部屋に熱が籠りやすくなります。特に、3階部屋の天井が斜めの場合ですと、より日が当たりますので遮熱塗料を用いるには最適です。

3-4.二階にリビング/キッチンがある、または二世帯住宅

家は階数が上がれば室内温度が上がる傾向にあり、二階にキッチン等がある場合は、ガスを二階で使用しますので当然、一階にキッチン等がある住宅よりも熱が溜まりやすくなります。また、二階にリビングがある住宅は窓が多め、または大きく作られているケースが多いので、自然と室内温度が上がってしまう条件が揃っているのです。家族が集まる場所が暑いとなると、クーラー等の使用頻度も多くなりますので、その分光熱費も掛かってしまうことから遮熱塗料がおすすめの理由です。

4.遮熱塗料と色の関係性

遮熱塗料の色は【グレー】がおすすめです。

黒い色は熱を吸収しやすく、白は熱を反射します。中には白などの淡い色を勧める方もいますが、色が薄すぎると汚れ等の目立ちが強くなってしまいます。
また、近年でよく見られる屋根材の色は黒が中心的でしたが、最近では屋根材自体をグレーにする住宅が増えています。熱を吸収しやすい黒色を屋根に使用する理由は「黒色の屋根の方が白色の屋根よりも寿命が長いから」という事が関連しています。ですから、暑くなってしまうとわかっていても黒色の屋根を利用しているのです。またグレー色は後に付着するであろう汚れの目立ちも気にならないことから、グレーで塗ることが良いでしょう。

引用元:http://taguchitoso.com/app-def/S-102/blog/archives/author/hensyukanri/page/7

さらに「外壁にも遮熱塗料を使いたい」とお考えの方は、ちょっと待ってください。
確かに遮熱塗料は外壁にも使用できます。しかし、そもそも外壁の遮熱を維持したいなら遮熱塗料を取り入れる前に窓枠を強化する必要があります。屋根と違い外壁には窓が設置されていますが、太陽光線は窓廻りからの熱の流動が大きいので、仮に外壁に遮熱塗料を取り入れたとしても、隙間風に対して遮熱塗料は意味がないので、窓廻りの設備を強化する必要があります。ですので、どうしても外壁に遮熱塗料を取り入れたいとお考えの方は、ご自宅の窓枠が二重サッシになっているなど、外気の侵入をきちんと対処している設備になっているのかを確認してからにしましょう。このことからも、遮熱塗料は屋根に使用したほうが良いと言えるでしょう。

5.遮熱塗料の特徴「メーカー別に比較」

主におすすめする遮熱塗料は下記の通りです。

サーモアイ(日本ペイント)


引用元:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w206592979

特徴 変形、変色、劣化等の変質が起こりにくい耐候性に優れた塗料
適した屋根材 トタン・スレート・金属屋根
施工価格(1㎡) 3,720円~
耐用年数 12年~15


引用元:サーモアイカタログ


引用元:サーモアイカタログ

GAINA-ガイナ-(日進産業)


引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yama-chem/5535115.html?sc_e=afvc_shp_2327384

特徴 従来ではなかった中空ビーズ入りの多機能性塗料
適した屋根材 制限無し
施工価格(1㎡) 3,800円~
耐用年数 15年~20年

引用元:ガイナカタログ

アレスクール(関西ペイント)


引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/penki-ippai/207020066.html?sc_e=slga_pla#&gid=itemImage&pid=1

特徴 1液なので可使時間の制約がないため取り扱いやすい塗料
適した屋根材 トタン・ガルバリウム鋼板
施工価格(1㎡) 4,000円~
耐用年数 15年~20年


引用元:アレスクールカタログ

遮熱塗料を選ぶときは、耐候性が高い塗料を選ぶようにしましょう。
遮熱塗料は遮熱成分が低下してしまうと意味がありません。ですので、紫外線からの劣化を防げる耐候性の強い塗料がおすすめとなります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?
遮熱塗料がお勧め出来る住宅は

  • 金属屋根または、スレート屋根の住宅
  • 吹き抜け住宅
  • 三階建て住宅
  • 二階にリビング/キッチンがある、または二世帯住宅です

暮らしをもっと快適にしたいとお考えの方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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