「突然の雨漏りで屋根修理業者に現地調査を依頼したら、屋根のリフォームを提案された。」「屋根のリフォームってどんな種類があるの?」「屋根のリフォームはいくらが相場なの?」そう疑問に感じて屋根のリフォームについて調べていませんか?
屋根のリフォームは「屋根塗装」や「カバー工法」「屋根の葺き替え」などの種類がありますが、非常に高額で業者によって費用も異なるので相場を把握してから臨むことが重要です。
そこで、この記事では屋根リフォームの費用相場について具体的に解説します。
屋根のリフォーム工法の具体的な種類や施工方法、住宅の大きさに合わせた建坪別の費用相場について解説します。
それでは、実際に屋根リフォームの費用相場について解説します。
目次
1.屋根リフォームの費用
リフォーム内容 | 施工単価 | 単位 | 概算費用 |
---|---|---|---|
屋根葺き替え | ¥16,000〜¥20,000 | ㎡ | ¥960,000〜¥1,080,000 |
屋根カバー工法 | ¥11,550〜¥18,480 | ㎡ | ¥693,000〜¥1,108,800 |
屋根塗装 | ¥5,600〜¥6,475 | ㎡ | ¥336000〜¥388,500 |
屋根のリフォームには「屋根塗装」と「カバー工法」「屋根の葺き替え」の3つの種類がありそれぞれ、費用相場が異なります。
スレート屋根やトタン屋根は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる、ガルバリウム鋼板によるカバー工法での屋根リフォームが主流で80万円〜120万円が中心価格帯です。
日本瓦やセメント瓦などの瓦屋根はカバー工法による屋根のリフォームが施工ができないので、屋根の葺き替えによる屋根リフォームが主流です。葺き替える屋根材の種類にもよりますが、120万円〜180万円が中心価格帯になります。
また、「スレート屋根」と「トタン屋根」は10年〜15年を目安に屋根塗装によるリフォームが必要です。
このように屋根のリフォームは屋根の種類やリフォーム工法によって相場が異なるので、屋根材別に最適なリフォーム工法と費用相場について解説します。
1-1.瓦屋根リフォームの費用
リフォーム内容 | 施工単価 | 単位 | 概算費用 |
---|---|---|---|
屋根の葺き直し | ¥10,000 | ㎡ | ¥600,000 |
屋根の葺き替え | ¥16,000〜¥20,000 | ㎡ | ¥960,000〜¥1,080,000 |
※屋根面積60㎡の切妻屋根の総二階の住宅を基準に概算費用を算出 ※棟の長さは15mを基準に算出 ※屋根の葺き替えは屋根材によって費用が変動します。 |
日本瓦やセメント瓦などの瓦屋根は、カバー工法による屋根リフォームができません。既存の屋根材を撤去して、新しいに屋根材に交換する屋根の葺き替えによるリフォームが一般的です。
瓦屋根の葺き替えリフォームで使用される屋根材の主流はガルバリウム鋼板で、ガルバリウム鋼板は日本瓦よりも1/6ほど軽量で耐震リフォームとしても人気です。
ただし、和風住宅の場合、美観性が損なわれるのを懸念して、屋根材を変更せずに新しい日本川rで葺き替える施主も多いです。
住宅の耐震性を重視する場合はガルバリウム鋼板を使用し、住宅の美観性を重視する場合は従来の日本瓦で屋根を葺き替えるようにしましょう。
日本瓦の耐用年数は80年〜100年と非常に長期的なため、既存の屋根材を再利用する”葺き直し”というリフォーム方法もあります。廃棄費用や新規屋根材の費用が発生しないので”葺き替え”よりも安く施工を行うことができます。
1-2.スレートの屋根リフォームの費用
リフォーム内容 | 施工単価 | 単位 | 概算費用 |
---|---|---|---|
屋根塗装 | ¥5,600〜¥6,475 | ㎡ | ¥336000〜¥388,500 |
カバー工法 | ¥11,550〜¥18,480 | ㎡ | ¥693,000〜¥1,108,800 |
スレート屋根は新築住宅でもっとも普及率の高い屋根材で、他の屋根材と比べて屋根のリフォーム件数が多い屋根材ですが、スレート屋根はカバー工法によるガルバリウム鋼板に屋根リフォームをされるのが主流です。
ガルバリウム鋼板は金属屋根であり表面のメッキで防水性・防錆性を確立していますが、スレート瓦やトタンと比べて腐食性に強いために費用対効果の高い屋根リフォームを実現することができます。
スレート屋根はカバー工法によるガルバリウム鋼板による屋根リフォームが費用対効果が高く主流ということを理解しておきましょう。
1-3.トタンの屋根リフォームの費用
リフォーム内容 | 施工単価 | 単位 | 概算費用 |
---|---|---|---|
屋根塗装 | ¥5,600〜¥6,475 | ㎡ | ¥336000〜¥388,500 |
カバー工法 | ¥11,550〜¥18,480 | ㎡ | ¥693,000〜¥1,108,800 |
トタン屋根は工場や倉庫などの屋根の勾配が緩やかな屋根に用いられることが多い屋根材ですが、スレート屋根と同様にカバー工法によるガルバリウム鋼板に屋根リフォームされるのが主流です。
トタン屋根の下地が腐食してしまい、カバー工法の下地として使用できなかった場合は、既存のトタンを撤去して、ガルバリウム鋼板に葺き替える葺き替えリフォームが主流です。
2.屋根リフォームの適正価格を実現する業者の種類
屋根のリフォームは施工内容や屋根の種類によって施工業者が異なります。屋根業者に修理を依頼することで適正価格で修理を行うことができます。
屋根のリフォーム業者には「自社施工業者」と「下請け施工業者」の2つの業者が存在します。自社施工業者は屋根リフォームや屋根修理の専門業者で、下請け施工業者は実際の工事を下請けに委託することから、様々な工事に対応できる一方で、費用が高額になります。
このように屋根リフォームは同じリフォームの内容であって適正業者が異なり、相場感も違うのでここからは施工方法に応じた適正業者の種類について解説します。
2-1.カバー工法
カバー工法はスレート屋根やトタン屋根などの、表面が平坦な屋根材で施工される屋根のリフォーム工法ですが、ガルバリウム鋼板という金属の屋根材が使用されるのが一般的です。
屋根をガルバリウム鋼板でリフォームする際の適正業者は、自社で直接施工ができる「建築板金業者」になります。
ガルバリウム鋼板を施工する際は、建築板金業者が屋根材を切り出し施工します。
建築板金業者は下請けに支払う無駄な中間マージンが発生しないたために、カバー工法の際は建築板金業者が最適です。
2-2.葺き替え工事
屋根の葺き替え工事には「日本瓦から日本瓦」や「日本瓦からガルバリウム鋼板」などの様々な組み合わせがありますが、葺き替えられる屋根材によって適正業者がことなります。
日本瓦(陶器瓦)に葺き替える際は、瓦業者が専門業者であり、下請けに工事を依頼する中間マージンが発生しないので、技術的にも品質的にも適正業者になります。
ガルバリウム鋼板(金属屋根)に葺き替える際は、建築板金業者が専門業者であり、下請けに工事を依頼せずに自社で施工ができるために、適正業者になります。
このように屋根の葺き替え工事は、葺き替える屋根材に応じて修理業者を選ぶようにしましょう。
2-3.屋根塗装の場合
屋根塗装は屋根のリフォームとして行われることはありませんが、スレートやコロニアル、トタン屋根のメンテナンスでは必ず必要です。
屋根塗装の適正業者は自社で直接施工ができる「塗装業者」です。
塗装業者に工事を依頼することで適正価格で修理ができるので、屋根塗装のメンテナンス際は塗装業者に修理を依頼するようにしましょう。
3.屋根リフォーム適正価格で行うポイント
屋根の「葺き替え工事」や「カバー工法」は住宅のリフォームの中でも高額なジャンルで同じ工事内容であっても業者の種類によって相場感が異なり、適正価格で屋根のリフォームができる業者を選ぶことが重要です。
突然、訪問してきたリフォーム業者に屋根の劣化を指摘され、屋根のリフォームを提案されたり、1社からしか見積もりを貰っていない場合は見積もり価格の妥当性を確認することができないので注意が必要です。
屋根リフォームを適正価格で行うために知っておくべきポイントについて解説します。
3-1.複数の業者を比較する
複数の業者から相見積もりを取ることで、リフォーム業者の提案内容の妥当性や、適正価格がわかります。
弊社の事例でもありましたが、同じ工事内容であっても業者によって30万円以上価格差が生じることがあります。
このように複数の業者から相見積もりをすることで、屋根リフォームの適正価格と提案の妥当性が分かるので屋根リフォームの際は必ず相見積もりをするようにしましょう。
3-2.費用対効果の高い工法を選択する
屋根リフォームは導入コストも重要ですが、長期的なメンテナンスコストを踏まえて屋根材を選ぶことで長期的に費用が安くなります。
例えば、スレート瓦は安い屋根材として人気ですが、10年に1度を目安に屋根塗装が必要です。
そのために、導入費用以外に60万円〜80万円ほどメンテナンス費用が発生します。
一方で、ガルバリウム鋼板は錆びない限りは塗装の必要がなく、スレートのようにメンテナンス費用が発生しません。
このように将来的なメンテナンスコストを考慮して費用対効果の高い屋根材を選ぶことが重要です。
まとめ
いかがでしょうか。屋根リフォームの費用相場についてご理解いただけたかと思います。
屋根リフォームは高額な工事であり、業者トラブルや金銭トラブルが発生しやすいリフォームになります。
そのため、業者選びを慎重に行い適正業者でリフォームを行うことが重要です。
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