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「外壁塗装を行うならどの時期?どの季節?」を知るための基礎知識

「外壁塗装の時期っていつがいいかな?」そう疑問に感じて調べていませんか?

外壁塗装の最適な時期は、10年を越えた年の秋がオススメです。というのは、外壁はだいたい10年ほどで塗装をしなければならない劣化症状が出てくるからです。そして、外壁塗装工事を滞りなく進めていく条件には気候が関係しています。

そこで、10年を目安に秋に工事をオススメする理由を解説します。外壁塗装を行う時期の候補を絞り込み、契約までの流れが分かるようになるので、ぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装に最適な時期

1-1.10~11月(秋)

気候が安定していて施主・塗装職人ともに最適な季節です。雨が少なく、工期が延長になる要因がほぼ無いことが人気の理由です。1年で1番の繁忙期になるため、優良店に依頼する場合は、早めに予約しましょう

1-1-1.その他にオススメの時期

4・5月

冬の間に外壁塗装を検討していて、暖かくなってきたこの時期に施工依頼が集まります。4月の下旬から5月初旬までの大型連休中は、休業する塗装業者も多いため、連休中に見積もりを取る場合は、対応してもらえるか、事前の確認が必要です。

8月

気温が高いと塗料の伸びが良いため、作業が順調に進み、工期が延びる心配が少ないので人気です。

【閑散期の工事料金について】

梅雨時期などは人気のない季節だから安くなるかもと思われがちですが、ある時期だからという理由で安いことはありません。シーズンによって職人さんの人件費が変わることも、塗料の仕入れ値が変わることもないことも無いからです。

優良店は一年を通して忙しいです。というのは、風雨による雨漏りなど、早急に直さなければならないケースの対応で手一杯だからです。「梅雨時期なので割り引きしますよ」と営業されて見積もりを取ったら、割引後の金額が相場とそんなに変わらない事例がたくさんあるので注意してください。

1-1-2.避けるべき時期(梅雨)

外壁塗装ができない条件は2つです。

  • 気温が5℃以下のとき
  • 湿度85%以上のとき

言い換えれば、上記の条件を避ければいつでも塗装可能ということですが、なぜ、梅雨時期は避けた方がよいと言われるのでしょうか?その理由は以下の通りです。

雨粒の跡がついてしまう

もし、雨粒の跡がついてしまったら塗り直しで対処できますが、工程が増えるため、施工日数が長引いてしまいます。

塗料が薄まってしまうと性能が発揮できない

塗料には希釈率が設定されています。希釈率とは、塗料を薄める水やシンナーの割合のことです。塗料の性能や耐久性を発揮させるためには、この希釈率を守ることが絶対条件です。雨水で規定以上に薄まってしまうと塗料に設定されている耐久年数よりはるかに早い年数で不具合が出てきます。これでは、耐久年数の長い塗料を、高い費用を払って使用してもムダになってしまいます。

塗料の乾燥不十分による塗膜欠陥がおこる

外壁を雨や紫外線から保護するための塗膜は丈夫さが求められます。塗膜とは塗装後の塗料が固まった状態のことを言い、強靱な塗膜を作るには、塗料の乾燥をしっかりとすることが絶対条件です。

塗料の乾燥時間は気温よりも湿度の方が影響すると言われています。湿度85%以上の時は業者も施工を避けるので問題はないと思いますが、万が一、乾燥が不十分のまま重ね塗りをしてしまうと、一度硬化した塗膜も残っていた水分によって再び軟化したり、塗膜が剥がれたりといった症状が起こってしまいます。塗装してから数年経った後の不具合は責任の所在がはっきりしないため、修繕費が自己負担になってしまうリスクがあります。

1-1-3.季節ごとのメリット・デメリット

前項で梅雨時期を避ける理由を説明しましたが、急な雨漏りなどの事情から、季節を選べずに外壁塗装をしなければならない事態も考えられます。

外壁塗装は積雪量が多い地域でなければ、ほぼ1年中施工が可能です。そこで、それぞれの季節のメリット・デメリットをまとめました。

メリット デメリット
3・45 3月に入り気温が上昇し、塗料が乾燥しやすく外壁塗装に適している時期です。とはいえ、34月は年度始めに向けて忙しく、外壁塗装に手が回らない方も多いので、同じく繁忙期の秋よりも予約は取りやすいでしょう。 積雪量の多い地域では、雪解けが始まる3月頃から外壁塗装ができますが、冬の間は降雪のないエリアに出張している職人も多く、業者の確保が難しい場合があります。また、5月も大型連休があるため、基本的に祝日が休日になる職人の確保が難しいです。この時期の施工は2ヶ月前から施工を予約することをオススメします。
梅雨 6・7 この時期は気温が高いため、湿度と雨水さえ気にすれば通常通り、塗装は可能です。 雨の日は作業が中断するため、工期が延びます。しかし、天気予報や今までの経験から施工日程を組める、経験豊富な業者に依頼することで作業の中断を最低限に抑えることができます。
8月 気温が高く、塗料の溶剤(シンナー)が揮発しやすいため、においを感じる時間が短くてすみます。近年ではゲリラ豪雨などが起こる月でもありますが、比較的、天候が安定しているので施工に向いています。

塗装作業中は窓を閉めっきりにしなければならない時もあるため、クーラーが使用できなければ室内が高温になるため、家の中では過ごせない日もあります。クーラーを使用できるように養生してもらいましょう。

また、お盆時期は業者も休みになるため、そこを避けて日程を調整する必要があります。特に親族が集まる前に家をキレイにしておきたいと考える方も多く、お盆前は繁忙期なので早めの予約が必要です。

9・1011

気温、湿度ともに最適な時期です。特に湿度が低いため、塗料への影響が少なく、不具合が起きにくいです。

とにかく外壁業者が忙しい時期です。優良店は見積もりの予約すらも取れないことがあります。この時期の施工が希望なら、23ヶ月前から見積もりを取り、話を進めていきましょう。

ちなみに見積書は有効期限を設けている業者がほとんどで、だいたいが3ヶ月間です。有効期限よりも前に見積書を取る場合は、金額が変わらないか業者に確認しておきましょう。

12・12

気温が5℃を下回らない地域であれば施工は可能です。寒い時期なので、窓を開けられなくても、熱がこもることがないので快適に過ごせます。

また、年末年始に塗装工事をしようと考える方は少ないので、工事の予約が取りやすい時期でもあります。

日照時間が短いことと、露や霜が付着する時間までに塗料を乾燥させなければならないため、1日に可能な作業時間が他の季節に比べると短く、工期が延びる可能性があります。また、積雪地域はこの期間の塗装はできません。

1-2.10年に1回はあくまでも目安として考えましょう

最初に外壁塗装は10年に1回とお伝えしましたが、これははあくまでも目安です。

一般的に広く普及しているシリコン塗料の保護機能がだいたい10年ほどで切れるので、その時期を目安と定めている業者が多いのです。

しかし、塗り替えをしなければならないタイミングは、外壁材と外壁の劣化症状から判断するため、必ずしも10年周期と決められているわけではありません。そこで、次項から塗装時期を見極めるポイントをお伝えします。

2.【初めての方】外壁材別の最適な塗装時期

最初にどんな処理が行われているのかは外壁材によってさまざまです。ですので、新築時から初めての塗装は外壁材ごとに塗装時期の目安が異なるので、ご自宅の外壁材に当てはまる項の確認をしてください。

2-1.金属サイディングボード

【塗装目安】10~15年

金属サイディングボードは、アルミニウム、ステンレス、ガルバリウム鋼板などの金属鋼板で作られた外壁材です。工場で焼付塗装(簡単に言うと140~200℃で塗料を乾燥させること)で塗膜を形成しています。高温で形成された塗膜はとても硬く耐久性が高いため、10~15年が再塗装の目安となります。

2-2.窯業サイディングボード

窯業サイディングボード

【塗装目安】5~6年

窯業サイディングボードは、セメントに繊維質を混ぜて板状にしたものを熱や高圧力で乾燥させて作られた外壁材です。ほとんどがアクリル塗料で塗装されています。新築の外壁塗装でアクリル塗料が選ばれる理由はコストを抑えることだけではありません。

家の構造部(木やコンクリートなど)は、湿度や温度によって伸び縮みを繰り返し、少しずつ動いています。特に、家を新しく建ててから2~3年は動きが多いと言われ、硬い塗膜はこの動きについていけないためヒビ割れを起こします。アクリル塗料よりも耐久性の高い塗料を使用してもヒビ割れを防ぐことはできたいため、ヒビ割れすることを前提に、安いアクリル塗料が選ばれるのです。

上記のような理由があるから、新築時では使用されますが、それ以外の外壁塗装ではほとんど使用されない塗料です。それほど耐久性に不安があるということなので、10年より早い5~6年以内が再塗装の目安です。

2-3.モルタル

モルタル外壁

【塗装目安】8~10年

モルタルは、セメントと砂と水を混ぜて練ったものを木造の下地に塗り付けて乾かした外壁材です。その上から樹脂に骨材(石や貝など)を混ぜたものを吹付けたり、ボコボコとしたローラーで塗ることで模様を出します。吹付け工法などは基本的に一度しか吹付けないため、塗膜がとも薄く、壁の保護機能が低いです。なので8~10年が再塗装の目安となります。

2-4.ALCパネル

ALCパネル

出典:AsahiKASEI

【塗装目安】5~6年

ALCパネルとは軽量気泡コンクリートというコンクリートの一種です。工場で形成されますが、仕上げの塗装は現場で行われ、使用される塗料はアクリル塗料が一般的です。選ばれる理由は窯業サイディングボードと同様で、再塗装の目安も5~6年です。

3.【2回目以降の方】塗料別の最適な時期

塗料には耐用年数というものが設定されています。耐用年数とは、塗料によって形成された塗膜がどれだけの期間、外壁を保護してくれるかということを年数によって表わしたもので、前回塗装した塗料の耐用年数が次の塗装時期の目安になります。

塗膜の寿命は塗料の種類によって違い、下記の表の通りです。

塗料名 耐用年数 施工単価
シリコン塗料 10年 1,600~2,200円
ラジカル塗料 14~16年 2,500〜3,000円
フッ素塗料 15~20年 1,800〜3,600円
断熱塗料 15~20年 2,300〜2,800円
無機塗料 20年 4,500~5,500円

現在、最も使用されている塗料はシリコン塗料です。耐用年数と金額のバランスが良く、普及率も高いため、施工実績が証明されているのも安心して選ばれるポイントになります。

しかし、塗料に設定されている耐用年数は完全に保証されている訳ではありません。住んでいる地域によって天候は違いますし、道路沿いや沿岸地域など立地条件も違うため、傷みが出るまでの時間に差が出てしまいます。

なので、耐用年数はあくまでも目安とし、外壁の劣化症状とあわせて、塗装の時期を見極めましょう。

4.最適な塗装時期を見破るための劣化症状チェックシート

外壁塗装の最適な時期を知るためにも、日頃から劣化症状を確認しておく必要があります。

ひとつでも当てはまるものがあれば、塗り替えのサインなので、目視では確認できない箇所の点検をお願いするためにも塗装業者に外壁を診断してもらいましょう。

褪色・変色 塗膜表面の彩度や明度が変退色していることで、塗膜の劣化の初期症状です。特に症状が出る、日当たりの良い外壁面をチェックしましょう。
カビ・苔 壁に苔が生えて、そのまま放置するとカビに繋がっていきます。外壁が黒ずんできたらカビが繁殖しているサインです。苔が生えるのは、壁に水分を含んでいる証拠なので、防水性が低下しているサインです。
チョーキング 外壁を指でこすると白い粉が付くことです。硬い塗膜がポロポロと崩れてきているため、保護機能が薄れているサインです。
クラック クラックとはヒビ割れのことです。特にモルタル外壁に多く見られます。注意しなければならないクラックは幅が0.3mm以上で深さが0.5mm以上のものです。ここから水分が侵入し、雨漏りや家自体の強度不足に繋がってしまうため、早急に処置する必要があります。
塗膜の剥がれ 塗膜が劣化し、付着力が失われて壁から剥がれてしまう症状です。壁が剥き出しの状態なので保護力がなく、雨水や紫外線などの外的要因からのダメージを直に受けてしまい、塗装ではまかなえないほどの劣化症状を引き起こす原因になる可能性があります。塗装で新しく塗膜を形成する必要があります。
シーリングの劣化 シーリングがヒビ割れたり、収縮して隙間が空いたりします。雨水の浸入の原因となるため、コーキングの補修が必要です。
サビ 雨水によって鉄部が錆びてしまう症状です。サビを放置すると周辺が腐食して穴があくなど、劣化症状が広がってしまうため早めの対処が必要です。
外壁の浮き・反り 塗膜の劣化で防水性が低下すると水を吸収してしまうようになります。水分を含んだ壁は表面から乾いてきて反ってしまいます。反りがひどくなると、ヒビ割れに繋がるため、早めに対処しましょう。
外壁の剥落 壁が剥がれ落ちてしまった状態です。ここまでの症状になると塗装だけでは済まないため、工期も長くなり、金額も高くなります。

5.外壁塗装の見積もりから施工にかかる時間

見積もりから契約までの流れ

見積もりは3社以上の塗装業者から取りましょう。なぜなら、数社を比較することによって、相場の価格と適正な工事内容が分かるからです。

相見積もりを前提として、見積もりから契約までは最低でも2ヶ月かかると考えましょう。

人気の塗装業者は、1年を通して忙しいです。人気のない梅雨時期ならすぐに見積もりや塗装の依頼が簡単にできるだろうと思われがちですが、早急な雨漏り修理が殺到するため、予約が取れないことも多いです。
ですので、繁忙期でも梅雨時期でも、施工希望時期から逆算して見積もり依頼をしましょう。

さいごに

いかがでしたか?外壁塗装は業者の都合も考慮しなければならないため、思い立ってすぐ施工というわけにはいきません。また、焦って施工内容を決定してしまうと、まだ必要じゃない時期に塗装をすることになってしまう可能性もあります。

「どうせ塗り替えるのだから少しくらい早くても・・・」と思うかもしれませんが、何十年と住む家では、しっかりと塗り替えのサイクルを計画しないと無駄なコストがかかってしまう可能性があります。

外壁のメンテナンス歴を把握し、日頃からセルフチェックを行えば、塗り替えの最適な時期の判断ができるようになります。そして、自身が負担を感じにくい季節を選ぶことが、外壁塗装の成功に繋がります。

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