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外壁タイルは塗装をしなくてよい3つの理由と美観を蘇らせる方法

外壁タイルは塗装の必要はありません。

外壁タイルは屋外で使用しても変形、変色、劣化などを起こしにくく、新築時の美しさが長続きするのが特徴です。また、他の外壁材に比べ汚れや傷がつきにくく塗装の必要もないため、メンテナンスにかかるコストを大幅に軽減できます。以上の理由から外壁タイルを選択した方も多いでしょう。

それなのに、「汚れが目立っていますよ」とか「ツヤがなくなっています」といった言葉で外壁塗装を売り込んでくる業者がいます。確かに塗装をすれば美観は手に入りますが、後々のことを考えると、塗装の費用がかさんでしまうため、やはり塗装はオススメしません。

タイルは一度塗装をしてしまうと元の状態には戻せません。そこで、塗装が必要ない理由と塗装以外で外壁タイルをキレイにする方法についてまとめました。塗装を検討中の方はぜひお読みください。


1.外壁タイルの塗装が必要ない理由

外壁タイルの塗装が必要ない3つの理由を見ていきましょう。

1-1.タイル自体の耐久性が高いため

タイルは石や砂など自然の素材を高温で焼き固めた外壁材なので、水分をほとんど吸収せず、塗装で外壁を保護しなくてもタイル自体の耐用年数は40年以上とされています。塗装をしていないので色あせもほとんどありませんし、とても丈夫な外壁材なので傷や汚れが付きにくい特徴があります。

そもそも、外壁塗装は外壁の保護と美観保持を目的とする工事です。タイルより耐用年数の低い塗料を塗っても外壁保護の観点からすると意味がありません。また、美観の保持に関しても塗装以外でもキレイにする方法があるため、塗装の必要はありません。

1-2.メンテナンス費用が上がるため

一度塗装をすると塗装した塗料の耐用年数ごとに再塗装が必要になるため、メンテナンス費用がかさむようになってしまいます。タイルそのものの特徴をいかしたいと思っても元には戻せません。元通りにしたい場合はタイルの貼り替え工事になり、さらに費用が高くなります。

外壁タイルは初期費用が高いですが、メンテナンス回数が少ない分、建物にかかる生涯コストで考えるとお得な外装材です。それなのに、塗装をしてしまうと塗り替えのサイクルが発生してしまうので、余計なコストがプラスされてしまいます。

1-3.タイルの劣化症状は交換で対応するため

例えば、タイルに傷や欠けが生じた場合は塗装ではなく、タイルの部分交換で処置します。

詳しくは後の項で説明しますが、そもそもタイル自体は耐久性が高く、塗装で保護しなくても劣化しづらい外壁材です。


2.キレイにしたい場合は洗浄しよう!

外壁タイルはもともと汚れが付きづらい性質があり、しかも雨が汚れを流れ落としてくれるため、塗装をしなくても洗浄だけでキレイになります。

タイルの汚れは以下の7種類に分けられます。

目地からの汚れ シーリング目地材に含まれる油や可塑剤
モルタル目地材からのエフロレッセンス
鉄部からの汚れ
動植物や周辺環境による汚れ カビ・苔・藻
鳥の糞
排気ガス・塵・ホコリ
故意による汚れ 落書き
※可塑剤はある材料に柔軟性を与えるために添加する物質のこと。
※エフロレッセンスはモルタルの中の水酸化カルシウムが雨水などに溶けて表面に浮き出た白い生成物のこと。

強い成分の洗浄剤を使用すれば汚れがよく落ちるという訳ではなく、箇所と汚れに合った材料を選定し、その洗浄剤の使用方法をきちんと守って使用することが大切です。外壁タイルの洗浄で使用される洗浄剤は主に3種類です。

酸性洗浄剤 エフロレッセンス、錆、排気ガスなど頑固な黒ずみに対して効果を発揮します。
中性洗浄剤 様々な汚れの種類に対応しています。天然成分を主成分とした洗浄剤も増加しています。
アルカリ性洗浄剤 シリコン目地材に含まれる油分に対して効果を発揮します。

基本的には水拭きか、中性洗剤で拭き取るだけで十分です。しかし、タイルの頑固な汚れは専用の洗浄液を使用しなければ落ちない場合もあります。

洗浄剤の選定や使用方法は素人では難しいことがあります。例えば、酸性洗浄剤とアルカリ性洗浄剤を併用すると塩素ガスが発生してしまう恐れがあるなど、建物全体のクリーニングは専門業者にお任せすることをオススメします。洗浄剤を用いた洗浄費用は、6~8万円程度です。さらに足場設置、飛散防止シート設置、養生などの費用が加算されます。

【外壁タイル洗浄】

どこに頼んだらいいのかわからない場合は、いえぬりに相談すると外壁の知識と洗浄の経験があるリフォーム会社を紹介してもらえます。


3.外壁タイルのメンテナンス方法

タイル自体は半永久的にもつと言われていますが、その他の部分でメンテナンスが必要になります。補修が必要となるケースは以下の3つです。

3-1.目地の傷み

目地は経年劣化以外にも、紫外線や風雨により痩せてしまったりひび割れなどを起こしたりします。目地が傷んでくると水が侵入し、タイルの浮き、剥がれの原因となるので早急に対処しましょう。

外壁タイルの目地材は主にモルタルとシーリングの2種類で、軽いひび割れ程度であれば目地材で補強して終わりです。しかし、劣化がひどい場合は目地の打ち替えや打ち増しで対処します。

3-2.タイルの浮き

外壁タイルはモルタル下地に接着剤で張付けるのが一般的です。接着力が弱まってくるとタイルが下地から浮いてきて、ひどい場合は剥がれ落ちてしまいます。

浮きの原因は施工不良や地震などの揺れによるものなど様々です。浮いている度合いによって補修方法が変わります。

浮きが少ない場合は、目地に穴を開けてそこからモルタルとタイルを接着させるためのエポキシ樹脂を注入します。浮きが大きかったり、剥がれかかったりしている場合は、タイルを剥がして張付け直す工事になります。

3-3.タイルの損傷

タイルはとても丈夫ですが、外部からの強い衝撃で欠け、割れ、ひびなどが発生してしまうこともあります。損傷がひどいと内部に水が入ってしまい、タイルの剥がれの原因となってしまいます。なので、早急な対処が必要となります。

補修方法は、欠損しているタイルを剥がして新しいタイルへの張り替えが基本です。新築時に余分にタイルを確保していればそれを使用しますが、同じものが無い場合は似ているタイルを代用します。

3-4.タイル補修の費用相場

タイルのメンテナンス時期はシーリングの耐用年数に合わせて10年に1度が目安とされています。外壁塗装の費用と比較すると、メンテナンスコストが低いのがわかると思います。

工事名 仕様 単位 単価
シーリング 打ち替え ¥1,700~¥2,500
打ち増し ¥500~¥900
タイル張替え 撤去 ¥3,300~
小口平・密着張り ¥5,580
小口曲・密着張り ¥2,280
二丁掛平・密着張り ¥5,700
二丁掛標準曲・密着張り ¥2,280
浮き エポキシ樹脂 ¥500~
タイル張替えは材料費抜きの費用です。材料費はメーカーによって異なります。

メンテナンス時期に合わせ、専門業者に点検をお願いしましょう。いえぬりを利用するとお住まいのエリアに対応している優良業者を複数紹介してもらえるので、適正な価格で補修を行ってもらえるのでオススメです。

いえぬり


4.業者から外壁タイル塗装を提案されるケース

業者から以下のような塗装を提案される場合がありますが、塗装の必要はありませんので鵜呑みにしないでください。

4-1.ツヤ出しを提案される

外壁タイルに艶を出す手段としてクリヤー塗装という方法を提案されることがありますが、する必要はありません。

クリヤー塗装は無色透明な塗料を使用した塗装のことです。外壁のデザインをそのままに塗装することができるため、外壁タイル塗装を勧める際に多く使われる手段です。クリヤー塗料は一般的な色が付く塗料と同様に、シリコンやフッ素などの種類があり、それぞれ耐用年数が設けられています。しかし、現在普及している塗料の中でタイル自体の耐用年数を超える物はなく、耐久性を高める効果はありません。

また、仮に塗装をしてツヤ出ししたとしても、クリヤー塗料の耐用年数ごとに再塗装が必要になるため費用がかさんでしまいます。

4-2.色つき塗料での塗装を提案される

色つき塗料とは、一般的に色が付く塗料のことです。クリヤー塗料と同じく、現在普及している外壁塗装で使用される塗料の中でタイル自体の耐用年数を超える物はありません。

また、色つき塗料で塗装すると、せっかくのタイルの風合いが塗り潰されてしまいます。塗装をしなければ起こらない「チョーキング」や「色あせ」などの劣化症状も発生するようになり、再塗装の必要が出てきます。

そういったデメリットを理解したうえで、「どうしても外壁のデザインを変えたい!」といった強い思いが無い限り、塗装をするメリットはありません。


まとめ

外壁タイルの塗装が必要ない理由とタイルをキレイにする方法がお分かりいただけたかと思います。

耐久性が高いタイルに必要のない塗装工事をしてしまうのは、タイルの特徴を消してしまうことになります。タイルは少しのメンテナンスで耐久性を保つことが可能です。一度塗装をしたら元には戻せません。後悔しないように改めて塗装の必要性について検討しましょう。