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外壁塗装の種類選びで絶対に失敗したくない人向けの3つの確認事項

外壁塗装の塗料の種類

突然ですが、あなたは下記のような理由で外壁塗装について調べていませんか?

「同じ時期に家を建てたご近所が外壁塗装を始めた」
「外壁塗装の営業マンに外壁の劣化を指摘された」
「新築から10年以上が経過して、外壁の汚れが気になるようになった」

外壁塗装はそれぞれの住宅に合わせたオーダーメイド商品のため、あなたの住宅の”外壁材の種類”や”劣化症状”に合わせて”塗料の種類”や”施工方法”を検討することが重要です。

その中で「塗料の種類や施工方法は業者が決めるもの」と思っていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、外壁塗装は業者任せにすればするほどに、施工主が損害を被るリスクが高まります。なぜなら、気づかぬうちに悪徳業者を掴んでしまう可能性があるからです。

そこで、この記事ではこれから外壁塗装を始める方を対象に、「コスパの高い塗料の種類」や「優良業者の選び方」など外壁塗装を有利に進める為の基礎知識について解説します。

この記事を読むだけで、一般の施工主よりも効率的に外壁塗装を行う知識が身につくので、外壁塗装の教科書として参考にして頂ければ思います。

1. 外壁塗装の3種類の最重要項目

外壁塗装の3種類の最重要事項

外壁塗装は「塗料の種類」「業者の種類」「外壁材の種類」で品質の9割が決まります。

例えば、フッ素塗料などの高級な塗料を使用したとしても、実際に塗装をする職人の技術力が乏しかったら、塗料本来の性能を発揮することができずに、せっかくの高級塗料が台無しです。

一方で、塗装をする外壁の劣化が激しく塗装ができないような外壁だった場合、どんなに職人の技術力が高くても塗料本来の性能を発揮することができません。

このように外壁塗装の品質は「塗料の種類」と「業者の種類」と「外壁材の種類」によって決定されるのです。

それでは、具体的に外壁塗装の品質を左右する3つの種類について解説します。

まずは、塗料の種類について具体的に見ていきましょう。

2. 塗料の種類

外壁塗装で使用される塗料は大きく分類して4種類あります。それは、下記の通りです。

性能 ウレタン塗料 シリコン塗料 ラジカル塗料 フッ素塗料
耐用年数 6年~10年 8年~12年 8年~15年 15年~20年
施工単価 1.200 1.600 1.800 2.400
参考価格 60万円 70万円 75万円 90万円
美観性
防汚性
防水性
※参考価格は30坪(100㎡)の住宅を基準に算出。
※参考価格には屋根塗装は含まれていません。

外壁塗装の塗料の塗料選びで絶対に確認しておくべきポイントが2つあります。それは、「耐用年数」と「価格」です。

外壁塗装の塗料は耐用年数(耐久性)に応じて、施工単価が変動します。

例えば、耐用年数の短いウレタン塗料と耐用年数の長いフッ素塗料では、耐用年数が約2倍もの差があり、施工単価も1.5倍ほどの価格差が生じます。

このように、外壁塗装は塗料の種類で耐用年数と施工価格が変動することから、具体的に外壁塗装を検討する前に、塗料の”耐用年数”と”施工単価”について理解を深めておくことが重要です。

それでは、さっそく外壁塗装の塗料の選び方について解説します。

2-1. 外壁塗装の塗料の正しい選び方

外壁塗装の人気塗料ランキング

現在、外壁塗装で最もスタンダードな塗料はシリコン塗料になります。その普及率は70%と、3人中2人がシリコン塗料で外壁塗装を行っている現状です。

なぜ、シリコン塗料が外壁塗装の標準的な塗料になったのかと言うと、その理由はコストパフォーマンスの高さです。

現在の住宅に今後30年以上、住み続けると想定した場合、耐用年数の短いウレタン塗料の場合は、3回の外壁塗装が必要なのに対して、シリコン塗料の場合は、2回の外壁塗装で済みます。

外壁塗装の塗料の耐用年数比較表

その中で、外壁塗装のメンテナンスコストを計算すると、3回の外壁塗装が必要なウレタン塗料の合計コストは180万円になります。

一方で、2回の外壁塗装で済むシリコン塗料は140万円と、ウレタン塗料のと比べて40万円もメンテナンスコストを削減することができます。

このように、シリコン塗料は、コストパフォーマンスに優れた塗料として、外壁塗装の標準的な塗料になりました。

そのために、外壁塗装の塗料選びで迷った際は、シリコン塗料を軸に検討することで費用対効果で損をすることがなくなるのでオススメです。

それではここからは具体的に、それぞれの塗料の特徴について見ていきましょう。

2-2.シリコン塗料

シリコン塗料はシリコン樹脂を原料とする塗料です。

シリコン樹脂は現在キッチン用品でも見かけるようになりましたが、哺乳瓶や人口臓器などで利用されていることから分かる通り、防汚性と柔軟性に優れているのが特徴です。その防汚性の高さからコストパフォーマンスに優れた塗料として、外壁塗装の標準的な塗料となりました。

「価格と品質を両立したい!」といった、外壁塗装の費用対効果を優先される方にオススメできる塗料です。

2-3.ラジカル塗料

ラジカル塗料は2012年に新しく発売された最新塗料です。

ラジカル塗料は上記に挙げたシリコン塗料と同価格帯でありながら耐用年数が長いのが特徴です。そして、そのコストパフォーマンスの高さから、シリコン塗料に次いで施工実績の多い塗料になりました。

ただし、ラジカル塗料はまだまだ新しい塗料であり、実際の性能が実証されていないことから、現時点ではオススメできません。

10年~15年に一度の外壁塗装はやり直しができないばかりか、初回の外壁塗装が特に重要になります。そのことから、外壁塗で実際に使用する塗料は効果が実証されている安定した塗料を選択するべきだと私は考えます。

なので、ラジカル塗料での外壁塗装を検討している方は、耐用年数を重視するのであればフッ素塗料、安さを重視するならシリコン塗料での外壁塗装をオススメします。

2-4.フッ素塗料

フッ素塗料とはフッ素樹脂を原料とする塗料です。

フッ素樹脂はフライパンのコーティングや歯磨き粉などにも含まれている馴染みのある樹脂ですが、外壁塗装の塗料の中で、最も耐久性に優れているのが特徴です。

しかし、シリコン塗料やラジカル塗料と比べて施工費用が非常に高額なのが欠点です。

将来のメンテンスサイクルを少なくしたい方にはオススメできる塗料です。

2-5.ウレタン塗料

ウレタン塗料はウレタン樹脂を原料とする塗料です。

ウレタン樹脂は低反発マットレスなどの寝具や冷蔵庫などの断熱材として活用されているように、非常に柔軟で密着性に優れた、塗膜を形成するのが特徴です。

しかし、紫外線(太陽光)に弱いことが欠点で耐用年数が短いのが特徴です。そのために、現在では塗料が密着しにくい木部(木材)の塗装などで使用されるのが一般的です。

外壁塗装のイニシャルコスト(工事代金)を安く抑えたい方に最適です。

3. 業者の種類

外壁塗装に於いて業者選びが最も重要です。なぜなら、優良業者に工事を依頼するだけで、あなたのお家に最適な塗料や施工方法までを提案してくれるからです。

下記の表は(独)国民生活センターに寄せられた、訪問販売によるリフォームトラブルの相談件数の統計ですが、外壁工事、塗装工事、屋根工事に限定された集計にも関わらず、1日で約20件もの業者トラブルが発生しています。

年度 相談件数 1日当たりの相談件数
2006年 6360件 17.4件
2007年 5504件 15件
2008年 5318件 14.5件
2009年 5777件 15.8件
2010年 6055件 16.5件
2011年 6401件 17.5件
2012年 6490件 17.7件
2013年 7282件 19.9件
※外壁工事、塗装工事、屋根工事を総称して「リフォーム工事と」しています

これは訪問販売に限定された数字であり、顕在化されていないトラブルも含めると年間で約20万件ものリフォームトラブルが発生しているのが現状です。

だからこそ、外壁塗装の際は業者の言いなりにならずに、業者の種類に関する正しい事前知識を持って慎重に業者を見極める必要があるのです。

それでは、まずは外壁塗装で有利な業者の選び方について解説します。

3-1.外壁塗装で有利な業者の種類とは?

さつそく結論からお伝えすると、外壁塗装で最も有利な業者は外壁塗装専門業者です。ここで言う、有利とは「価格」と「品質」を両立できる業者という意味です。

業者の種類 知名度 施工形態 施工価格 工事保証
ハウスメーカー 下請けに委託
ホームセンター・家電量販店 下請けに委託
訪問販売・営業会社 × 下請けに委託 ×
外壁塗装専門業者 × 自社直接施工

上記の表は、外壁塗装を行う業者の種類と特徴をまとめた表になります。

その中で、なぜ「外壁塗装専門業者」が最適かと言うと、ハウスメーカーに工事を依頼しても、ホームセンターや家電量販店に工事を依頼しても実際に、お客様の住宅を施工するのは外壁塗装専門業者だからです。

例えば、ハウスメーカーは外壁塗装の窓口としてお客様と打合せを行い、外壁塗装工事全体の総合的なプランニングを行います。しかし、実際の工事は下請けの外壁塗装専門業者に委託します。ホームセンター・家電量販店、訪問販売も同様です。

つまり、ハウスメーカーに工事を依頼しても、ホームセンターや家電量販店に工事を依頼しても、結局お客様の自宅を工事するのは外壁塗装専門業者なのです。

その中で、自社で直接お客様の自宅を施工できる外壁塗装専門業者に工事を依頼することによって、無駄な中間マージンが発生しないことから、”適正価格”と”高品質”両立した外壁塗装を実現することができます。

それでは、ここからは具体的に外壁塗装の業者の種類について解説します。

3-2.ハウスメーカー

ハウスメーカーは新築住宅を施工した自社顧客を中心の営業展開になります。

ネームバリューがあり、工事保証も充実していることから大手ならではの安心感がある一方で、現場の工事を下請けに委託すること、営業や広告などの間接費用がかかることで、施工費用が相場よりも高額になるのが一般的です。

多少高額でも”工事保証”を充実させたい人、施工業者の”知名度”を重視する方にはオススメです。

3-3.ホームセンター・家電量販店

近年、ホームセンターや家電量販店などでも外壁塗装を取り扱うところが増えてきました。

ホームセンターや家電量販店などはハウスメーカーと同様にネームバリューがあり、安心感があります。

一方で、本業はあくまでも「小売」のために、実際の工事は下請け業者が行います。そのため、中間マージンが発生し施工費用が相場よりも高額になるケースもあります。

施工の品質よりも、施工業者のネームバリューを重視する方にはオススメです。

3-4.訪問販売・営業会社

訪問販売・営業会社は「建築」ではなく、「営業」を主体とする業者です。「ピンポーン」と自宅に押し掛けてくる典型的な訪問営業をイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。

外壁塗装に於いて訪問販売・営業会社は絶対に工事を依頼してはいけない業者になります。なぜなら、リフォーム業界全体の8割のクレームを生み出しているからです。

確かに、訪問販売業者の中にも優良業者はいますが、実際の工事を下請け業者に委託すること、営業マンの人件費などで工事費用が相場よりも高額になることが一般的です。

そのために、外壁塗装の業者を選ぶ際は訪問販売・営業会社は選択枝から外す方が無難です。

3-5.外壁塗装専門業者

外壁塗装専門業者とは主に、ハウスメーカーやホームセンター・家電量販店の下請けとして外壁塗装工事を専門に行っている業者です。

外壁塗装専門店の特徴は自社に塗装職人が在籍しているために、お客様の自宅を直接施工できるのが特徴です。

そのために、実際の工事を下請けに委託することなく、自社で直接施工を行うことで、中間マージンを発生させずに、適正価格で工事を行うことができます。

ただし、個人事業主などの小規模事業者が多いために、保証体制が充実していない傾向にあります。

なので、外壁塗装専門業者に工事を依頼する際は、工事保証の有無を確認することが重要です。

業者選びのワンポイントアドバイス

外壁塗装に於いて「一級塗装技能士」の資格を保有している業者は優良業者である可能性が高いです。なぜなら、一級塗装技能士の資格は国家資格であり、一定の基準をクリアしないと取得することができないからです。なので、外壁塗装の業者選びは、一級塗装技能士の資格の有無を含めて確認するようにしましょう。

4.外壁材の種類

まずはじめに、外壁塗装が必要な外壁材の種類には下記の5種類があります。

外壁材の種類 写真 塗装目安 メンテナンス箇所
窯業系サイディング 窯業系サイディング 7年~8年

・外壁
・コーキング

モルタル モルタル外壁 10年~15年 ・外壁
金属系サイディング(トタン) 金属系サイディング 7年~8年 ・外壁
・コーキング
ALC ALCパネル 10年~15年 ・外壁
・コーキング
タイル タイル 5年~10年(コーキングのみ) ・コーキング

その中で、どうして施工主が外壁材の種類を知る必要があるのかと言うと、外壁材には適切なメンテナンスサイクルがあり、その適切なメンテナンスサイクルに応じて外壁塗装を行う必要があるからです。

外壁塗装業界の現状として営業マンが受注を獲得するために「今すぐ、外壁塗装をしないと大変なことになる!」、「このままじゃ雨漏りに繋がる!」と強引な営業を行う業者も数多く存在します。

そして、施工主の無知につけ込み、メンテナンスの必要の無い住宅まで強引に外壁塗装の契約を迫る業者も少なからず存在します。

このような外壁塗装のリスクから身を守る為にも、施工主がしっかりと外壁材の種類を把握し、適切なメンテナンスサイクルを知っておくことが重要です。

そこで、まずは具体的な外壁材の種類をお伝えする前に、外壁の劣化症状で外壁塗装のタイミングを見極める方法について解説します。

4-1.外壁塗装が必要な外壁の劣化症状

外壁材の種類によって発生する劣化症状は異なります。あなたのお家の外壁と照らし合せて、現在の外壁の状態を確認してみて下さい。

劣化症状 写真 外壁材の種類 発生目安 塗装の必要性
褪色・変色 褪色・変色 ・窯業系サイディング
・モルタル
・金属サイディング
・ALCパネル
3年~5年 なし
チョーキング現象 チョーキング現象 ・窯業系サイディング
・モルタル
・金属サイディング ・ALCパネル
5年~10年 あり
カビ・コケの発生 カビ・コケの発生 ・窯業系サイディング
・モルタル
・金属サイディング ・ALCパネル
5年〜10年 あり
ひび割れ 外壁のひび割れ ・窯業系サイディング
・モルタル
8年~13年 あり
反り・浮き 外壁の反り・浮き

・窯業系サイディング
・金属サイディング

8年~15年 あり
シーリングの劣化 シーリングの劣化 ・窯業系サイディング
・金属サイディング
・ALCパネル
・タイル
5年~10年
サビ サビ ・金属系サイディング 5年~10年 あり

外壁塗装の最適な塗装目安とは?

外壁塗装はチョーキング現象のタイミングで行うことで、外壁の保存性を最大化させることができます。なぜなら、チョーキング現象は塗料の劣化であり、外壁材を傷つけずに保存をすることができるからです。なので、外壁塗装はチョーキング現象が最適なタイミングです。

外壁塗装の塗装目安についてご理解いただけたでしょうか?ここからは具体的に外壁材の種類について解説します。

4-2.窯業(ようぎょう)サイディング

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維質、無機物を混ぜて、板状に整形、硬化させた外壁材です。現在、日本の住宅で最も普及している外壁材で、普及率は約80%になります。

窯業系サイディングの外壁塗装で最も重要なことは、外壁塗装の専門業者にしっかりと現地調査をしてもらうことです。なぜなら、窯業系サイディングは構造によっては塗装ができない場合があるからです。

また、窯業系サイディングは水の給水性が高く、表面温度が高温になりやすいために伸縮性のある”弾性塗料”が使用できません。その他にも、シーリングは部分補修ではなく、交換をするなど、注意事項があります。

そのために、窯業系サイディングを外壁塗装をする際は、外壁塗装の専門業者にしっかりと現地調査を行ってもらうことが重要です。

外壁塗装が必要な劣化症状

  • ボードの反り
  • チョーキング
  • 紫外線による褪色
  • 爆裂
  • シーリングの劣化
  • カビ・コケの発生

4-3.モルタル

モルタル

モルタル外壁はラス網と呼ばれる金網の上に、砂と水、セメントを混ぜて練り上げたモルタルを、左官コテで塗りつけた外壁材です。

1980年代までは新築住宅でも主流な外壁材でしたが、窯業系サイディングが普及したことがきっかけで、現在ではあまり施工されなくなりました。

モルタル外壁はひび割れが起こりやすいのが特徴で、しっかりと補修をしてから塗装をする必要があります。また、使用する塗料もひび割れを起こしずらい、弾性塗料を使用するのが一般的です。

その他にも、モルタル外壁は塗料の吸収が良いために、塗料の吸収具合によって分量を調節しながら塗装をする必要があります。

そのために、モルタル外壁を外壁塗装をする際は、外壁塗装の専門業者にしっかりと現地調査を行ってもらい、熟練した職人に工事をしてもらうことが重要です。

外壁塗装が必要な劣化症状

  • モルタルの剥離
  • チョーキング
  • クラック
  • 紫外線による褪色
  • カビ・コケの発生

4-4.金属系サイディング

金属系サイディング

金属系サイディングは”トタン”、”アルミ”、”ガルバリム鋼板”などの金属系の外壁材を指します。

金属系サイディングの中でもアルミやガルバリム鋼板はメンテナンスフリーの外壁材で基本的に外壁塗装の必要はありません。

その中で、外壁塗装が必要な金属系サイディングは”トタン”です。トタンは8年~10年ほどでサビが発生するようになるので外壁塗装が必要です。

トタンを外壁塗装する際に最も重要なことは”サビをしっかりと落とす”ということです。このサビを落とす工程をケレンと言います。

しかし、このサビ落しの工程である”ケレン”は外壁塗装に於いて手抜き工事が発生しやすいポイントでもあります。

そのために、トタンを外壁塗装をする際は、見積書の項目に”ケレン”の項目があるかを確認することが重要です。

外壁塗装が必要な劣化症状

  • サビ
  • 反り

4-5.ALC

ALC

ALCとは軽量気泡コンクリートのを指します。かいつまんで言うと、従来では重いコンクリートを軽量化した外壁材になります。日本では旭化成のへーベルハウスがALCの外壁として有名です。

ALCパネルはシーリング(外壁の間にあるゴム状のパッキン)によって、建物の動き、歪みを吸収する構造になっています。そのために、シーリング以外の箇所にひびが入ることは少ないのですが、ALCは吸収性のある外壁材のために、塗料の防水性能が低下するとスポンジの様に水分を吸収するようになります。

そして、その外壁に吸収された水分が、外壁材内部の鉄心やラス網(金網)に到達してしまうと非常に脆くなる性質があります。

そのために、ALCを外壁塗装する際は塗装の防水性能が低下する前に、6年~8年をスパンに外壁塗装を行うことが重要です。

外壁塗装が必要な劣化症状

  • チョーキング
  • 紫外線による褪色
  • カビ・コケの発生

4-6. タイル

タイル

タイルは粘土や長石などの鉱物を1200~1350℃で焼成した外壁材です。

タイルは石と同じ無機質なために素材自体は劣化することはありませんが、外壁材と外壁材のゴム状のパッキンであるシーリングが劣化します。

そのために、8年~10年を目安にシーリングの交換を行う必要があります。

外壁塗装が必要な劣化症状

  • シーリングの劣化

5. 外壁塗装を行う前に知っておくべき3つの注意点

ここまでは、外壁塗装の品質の9割を決定づける要素である、「塗料の種類」「業者の種類」「外壁材の種類」について具体的に解説して参りました。

ここまでお伝えしてきた内容だけでも、平均的なリフォームユーザーよりも効率的に外壁塗装を行うことができますが、さらにワンランク上の外壁塗装を実現する為に、最後に外壁塗装に関する注意点についてお伝えします。

5-1.外壁塗装と屋根塗装をセットで行う

外壁塗装の際は、屋根塗装もセットで行うことで、足場を有効活用することができます。

そのために、外壁と屋根を別々に塗装を行うよりも、20万円~30万円ほど足場費用を節約した塗装工事を実現することができます。

5-2.大手塗料メーカーの塗料を使用する

外壁塗装の塗料は信頼できる大手塗料メーカーの製品を使用することが重要です。

外壁塗装業者から「30年の耐久性を誇る自社開発塗料」や「〇〇大学と共同開発した自社塗料」といったように、「自社オリジナル塗料」を勧められることがあります。

このような「自社オリジナル塗料」の多くは、リフォーム業者の営業ツールとして使用されていることが多く、既製品のラベルを張り替えただけの商品も広く普及しているのが現状です。

そのために、外壁塗装の際は必ず信頼できる大手塗料メーカーの商品の中から塗料を選ぶようにしましょう。

外壁塗装の大手塗料メーカーは下記のとおりです。

  • 日本ペイント株式会社
  • エスケー化研株式会社
  • 関西ペイント株式会社
  • 菊水化学工業株式会社
  • 水谷ペイント株式会社

5-3.複数の業者から相見積もりを取る

外壁塗装の際は複数の業者から相見積もりを取ることで、業者トラブルのリスクを大幅に削減することができます。なぜなら、外壁塗装の「相場価格」と「適正工事」が分かるようになるからです。

外壁塗装の見積もり件数とトラブル件数の割合

上記の図は(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターのリフォームの相談件数と見積もり件数の割合ですが、相談者の72%が1社だけの見積もり件数なのに対して、見積もり件数が2社、3社と増えるにつれて相談件数が低下していることが分かります。

このように相見積もりをすることによって相場価格と適正工事が分かるようになるので、外壁塗装の際は必ず相見積もりをとるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?外壁塗装で最も重要な”塗料の種類”、”業者の種類”、”外壁材の種類”についてご理解いただけたかと思います。

本文中でもお伝えしましたが、外壁塗装はクレーム産業であり、適正価格で適正工事を行うのが難しいリフォームジャンルでもあります。そのために、事前準備の質で外壁塗装の成功が左右されます。

だからこそ、すべてを業者任せにせずに、外壁塗装に関して正しい知識を持って取り組むことが重要です。

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