窯業系VS金属系!サイディングを決める前に比較するべき4つの項目

窯業系サイディングの住宅

デザインだけで窯業系サイディングを選ぼうとしていませんか?

確かに、窯業系サイディングはデザインが豊富で、新築住宅の7割が窯業系サイディングで施工をされています。

しかし、後々「違う外壁材にすれば良かった」、「もっと他の外壁材を検討しておけばよかった」と後悔する人も少なくはありません。

そのために、新築住宅で外壁材を検討する際は、窯業系サイディングの他に、金属系サイディングのといった他の外壁材と比較をしながら、慎重に決断することが重要です。

特に、窯業系サイディングは10年に1度を目安に必ず外壁塗装をする必要があるために、他の外壁材と比べてメンテナンスコストが高くなる傾向があります。

このように、外壁材は様々な側面を比較することで費用対効果の高い外壁材がわかります。

そこで、この記事では窯業系サイディングと他の外壁材を比較しながら、窯業系サイディングの特徴やメリット・デメリットについて具体的に解説します。

この記事を読むだけで、メンテナンス性や生涯コストも含めて、多角的な角度から外壁材を選択できるようになるので、これから住宅の外壁材を選ぶ方は是非参考にしていただければと思います。

1.窯業系サイディングとは

窯業系サイディングとは、セメントと繊維を主な原料として板状に形成した外壁材です。窯業系サイディングボードとも呼ばれています。

窯業系サイディングは2000年頃から普及した比較的新しい外壁材ではありますが、素材自体が安価で初期費用を抑えた施工ができることから現在、一般住宅の70%が窯業系サイディングで施工されています。

また、外壁の色や柄などのバリエーションが豊富なことや、モルタルに比べて加工がしやすく工期が短縮できるために、新築住宅のスタンダードな外壁材として定着しました。

サイディングとモルタルの違い

【出典】http://woodlife-home.blogspot.jp/2016/06/blog-post_28.html
【出典】http://www.diy-garden.net/garden-diy/monooki/shitaji-mortar.html

新築住宅の10棟に7棟が窯業系サイディングが使用されていますが、外壁材として全てにおいて”万能”という訳ではありません。

そのために、将来「もっと外壁材を検討しておけば良かった」と後悔しないように窯業系サイディングのメリットとデメリットや、他の外壁材との性能の違いについて正しく理解することが重要です。

それでは、具体的な窯業系サイディングのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

1-1.窯業系サイディングのメリット

【メリット1】耐震性に優れている

まず、前提として住宅は軽量であればあるほど揺れによる影響が少なく地震に強くなります。

その中で、窯業系サイディングはモルタル外壁と比べて1/2ほど軽量で耐震性に優れているのが特徴です。

阪神・淡路大地震や新潟中越地震の被害調査で、”倒壊”や”破損”などの被害にあった住宅は1981年の建築基準法改正前に建てられた木造住宅がほとんどで、その外壁材はモルタルが大多数を占めていました。

その中で、窯業系サイディングの住宅はほとんど被害が無く、被害があった住宅であっても亀裂や一部脱落など小さな被害にとどまりました。

このように窯業系サイディングはモルタル外壁と比べて軽量なために、耐震性に優れているのが特徴です。

【メリット2】耐火性に優れている

窯業系サイディングは耐火性に優れているのが大な特徴の一つです。

そもそも、住宅の防火性能は建築基準法でしっかりと規定されており、耐火等級によって評価されています。その中で、一般住宅の耐火等級は4等級あり、下記のように分類されています。

耐火等級 火災による火熱を遮る時間の長さ 主な外壁材の種類
4 60分 窯業系サイディング
3 45分 金属系サイディング
2 20分 木材系サイディング
1 その他

窯業系サイディングが耐火性が優れている理由として、耐火等級が高い、4~3等級の製品が数多く流通しているということです。

この耐火性は住宅にとって非常に重要で、万が一の火災の際に延焼を防止する役割があります。

近所からのもらい火も同様に、火事を拡大させない、という機能も持っています。

このように窯業系サイディングは住宅が密集しやすく火事が広がりやすい日本の住宅事情を踏まえ開発された耐火性に優れた外壁材です。

【メリット3】デザインが豊富

窯業系サイディングの大きな特徴としてデザイン性に優れていることが挙げられます。

サイディングボードの色や模様が豊富で、サイディングボードを組み合わせることができるので、多種多様なデザインを実現することができます。

サイディング事例1

【出典】http://kabesite.com/examples/view/402/srt:newer/hyojikubun:0/searchall:1

上記の画像を見れば模様の違うサイディングボードが組み合わされていることが分かると思います。
その中で、サイディングボードには「木目調」、「タイル調」、「レンガ調」、「ボーダー・ストライプ調」など様々なデザインがあり、選ぶ際は外観全体をデザインすることが重要です。

窯業系サイディングボードのデザインについては、”2.窯業系サイディングのデザイン”で詳しくお伝えしています。

【メリット4】導入コストが安い

窯業系サイディングは外壁材の中でも導入コストが安いのが特徴です。

外壁材の種類 施工単価 備考
窯業系サイディング 3,000円〜5,000円 無塗装製品は、別途塗装費用が発生するために¥3000〜¥4000ほど
施工単価が高くなります。
金属系サイディング アルミ:3,500円〜8,500円
ガルバリウム鋼板:3,500円〜8,500円
アルミやガルバリム鋼板などの素材によって価格が異なります。
モルタル 4,000~4,800円 リシンやスタッコなどの表面仕上げによって価格が異なります。
ALC 5,500円〜10,000 現地にて別途外壁塗装が必要で、¥3000〜¥4000ほど施工単価が高くなります。

上記の表は外壁材の単価表ですが、なぜ窯業系サイディングが低価格を実現できるかというと、理由は2つります。

まず一つ目は、他の外壁材と比べて施工が簡単で、人件費がかからないためです。二つ目はサイディングボードを工場で大量生産することから、素材自体の価格が安いためです。

上記のような理由から窯業系サイディングは導入コストが安くコストパフォーマンスの高い外壁材として人気があります。

【メリット5】品質が安定している

窯業系サイディングはサイディングボードを工場で生産することから、品質にムラが生じません。また、施工が容易で、モルタルのように熟練した職人技を必要としないために、職人の熟練度によって仕上がりに差がでないのが特徴です。

1-2.窯業系サイディングのデメリット

【デメリット1】熱を吸収しやすい

窯業系サイディングはセメントを主原料としているために、熱を溜め込みやすいのが欠点です。

夏場のコンクリートをイメージするとわかりやすいかと思いますが、夏場の炎天下では表面温度が60℃近くになります。外壁材の内部に断熱材を入れることで熱を遮断しています。

そのために、雨漏りで外壁内部の断熱材が腐食してしまった場合は、窯業系サイディングの熱がダイレクトに室内に反映されるので、注意が必要です。

窯業系サイディングの温度が気になる場合は、遮熱塗料で塗装をすることで太陽の光を反射し、外壁材の温度を下げる効果があるのでオススメです。

【デメリット2】素材自体に防水性能がない

窯業系サイディングはセメント質と繊維質を混合した外壁材ですが、主原料であるセメント質はは水を吸収するために、サイディングボード自体には防水性能はありません。

窯業系サイディングはサイディングボードの表面に施された塗装によって防水性能を保っています。

 窯業系サイディングの防水構造

上記の画像は窯業系サイディングの防水構造ですが、塗料の塗膜によって防水性能を発揮していることがわかると思います。

このように窯業系サイディングの防水性を支えているのは塗膜(塗装)であり、塗膜が劣化をすると、外壁材の防水性能が失われてしまうので、最低でも10年に1度は外壁塗装を行うことが重要です。

【デメリット3】コーキングのメンテナンスが必要

窯業系サイディングのコーキング

窯業系サイディングはサイディングボードとサイディングボードのとの隙間に、コーキングと呼ばれるゴム状のパッキンが充填されています。

このコーキングは経年劣化で確実に劣化し、”ひび割れ”や”破損”したりします。そうすると、コーキングの劣化箇所から雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。

そのために、窯業系サイディングは外壁材の劣化だけではなく、コーキングの劣化にも注意をして、確実にメンテナンスをすることが重要です。

2.窯業系サイディングのデザイン

”窯業系サイディングのメリット”でも少し触れましたが、窯業系サイディングの最大の魅力はデザイン性です。

色や柄が豊富で、「レンガ調」や「木目調」など住宅のデザインの方向性にあったデザインが必ず見つかります。

そのために、検討段階で窯業系サイディングはどのような柄があるのかを知っておくと選択肢が広がるので、いくつかご紹介します。

2-1.石積調・タイル調

タイル調サイディングボード

2-2.木目調

木目調サイディングボード

2-3.レンガ調

レンガ調サイディングボード

2-4.ベース・プレーン調

ボーダー・ストライプ調サイディングボード

窯業系サイディングには雨水で外壁の汚れを洗い流せるセルフクリーニング機能を持った、サイディングボードや、紫外線に対する対抗性を持たせたサイディングボードなど、従来のサイディングボードに付加価値を持たせた製品も多数存在します。

そのために、窯業系サイディングを検討する際は、デザインだけではなくサイディングボードの機能も含めて検討をすることで、将来のメンテナンスコストを節約することができるのでオススメです。

3. 窯業系サイディングと金属系サイディングの比較

窯業系サイディングの全体像についはご理解頂けたかと思います。

ここからは窯業系サディングと他の外壁材を比較しながらさらに、窯業系サイディングの特徴について解説します。

他の外壁材と比較をすることで、外壁材としての窯業系サイディングの強みや費用対効果などが浮き彫りになるので、ぜひ外壁材を検討する段階で他の外壁材との違いを知っておきましょう。

外壁材 耐震性 デザイン性 耐火性 初期費用 メンテンスコスト
窯業系サイディング
金属系サイディング
モルタル

上記の表は、窯業系サイディングと金属系サイディングとの比較表です。

窯業系サイディングと他の外壁材との決定的な違いはデザインのバリエーションが圧倒的に豊富な点です。

例えば、”2.窯業系サイディングの種類”でもお伝えしましたが、窯業系サイディングはレンガ調やタイル調などの柄が豊富で、モルタル外壁の仕上げ材である、吹き付け塗装にも対応しています。

そのために、住宅のデザイン性にこだわる方にとってはオススメできる外壁材です。

しかし、金属サイディングと違う点は、窯業系サイディングは10年に1度を目安に外壁塗装をしなければならず、長期的なメンテナンスコストが発生するという点です。

アルミやガルバリウム鋼板などの金属系サイディングはメンテナンスフリーの外壁材として、表面に傷をつけない限り劣化をすることはなく、塗装の必要性はありません。

一方で、窯業系サイディングは表面の塗装が劣化をすると、著しく防水性能が低下するので必ずメンテナンスが必要になります。

その中で、外壁材を選ぶ際は、「レンガ調の家が良い」「木の優しい雰囲気を演出したい」などのデザインや初期費用を安く抑えたい場合は、窯業系サイディングがオススメです。

一方で、「とにかく将来のメンテナンスの手間とコストを削減したい」という方は、ガルバリウムやアルミなどの金属サイディングがオススメです。

4.窯業系サイディングのメンテナンス方法

窯業系サイディングは塗装によって防水性能を保っているために、塗装が劣化をする10年1度を目安に再塗装を行う必要があります。

その中で、外壁塗装の最適なタイミングを見極めるために窯業系サイディングの劣化症状について見ていきましょう。

4-1.窯業系サイディングの劣化症状

窯業系サイディングの劣化症状

上記の画像は窯業系サイディングの劣化の順序ですが、結論からお伝えするとチョーキングの現象の発生が外壁塗装の最高のタイミングとなります。

そもそも、チョーキング現象は外壁に白い粉が吹きだす劣化症状ですが、塗料の防水性能が低下したサインになります。

そして、チョーキング現象を放置すると、次第に外壁の防水性能が低下して、サイディングボードが反ったり、浮いたりするようになります。

その際は、サイディングボード自体を張り替えることもあり、修理費用が高額になるので、塗料の劣化症状である、チョーキング現象の段階でメンテナンスを行うことが重要です。

また、外壁塗装の際はコーキングも同じくメンテナンスをするようにしましょう。

4-2.窯業系サイディングのメンテナンスサイクル

施工内容 10年後 20年後 30年後
コーキングの打ち変え ¥150,000〜¥200,000 ¥150,000〜¥200,000 ¥150,000〜¥200,000
外壁の塗り替え ¥800,000〜¥1,000,000 ¥800,000〜¥1,000,000
外壁の張り替え ¥1.500,000〜¥2,500,000

上記の表は窯業系サイディングのメンテナンスサイクルの表ですが、窯業系サイディングは10年に1度を目安に外壁塗装を行うのが基本です。

そのために、新築から10年後、20年後に外壁塗装を行います。

外壁塗装の際は、コーキングの打ち変え(交換)も一緒に行うようにすると足場を有効活用できるので、費用対効果の高いメンテナンスを行うことができます。

また、外壁塗装の使用塗料によりますが、新築から30年が経過すると経年劣化により、サイディングボード自体が歪んだり、反ったりするようになります。

そうすると、外壁塗装をしても塗料がすぐに剥がれてしまうので、外壁材自体を張り替える必要があります。

このように、窯業系サイディングは10年を目安に外壁塗装とコーキングのメンテナンスを行い、30年を目安にサイディングボードを張り替えると覚えておきましょう。

4-3.窯業系サイディングの塗装に関する注意点

4-3-1.窯業系サイディングは訪問販売に狙われやすい

窯業系サイディングは日本の住宅での普及率高いことから、突然訪問してきたリフォーム会社の営業マン(訪問販売)に指摘されることがあります。

特に、コーキングの劣化は外壁塗装の営業マンのセールストークとして使用されることが多いために注意が必要です。

もし、窯業系サイディングの住宅で訪問販売の営業に外壁の指摘をされたら、絶対に即決はせずに信頼できる業者に再度、現地調査をしてもらうようにしましょう。

4-3-1.外壁塗装の際は必ず相見積もりを取る

窯業系サイディングは8年~10年を目安に外壁塗装を行います。

ハウスメーカーで住宅を購入した場合は、ハウスメーカーにそのままハウスメーカーに工事を依頼する方も多いですが、外壁塗装の際は複数の業者に現地調査を依頼し、見積もりを取得することで、適正価格で工事を行うことができます。

その際は、外壁塗装の一括見積もりサイト”いえぬり”を利用すると、自分で業者を探す手間を省略することができるのでオススメです。

まとめ

いかがでしたか?窯業系サイディングついてご理解いただけたかと思います。

窯業系サイディングはデザインが豊富で導入コストが安価なために、一般住宅の外壁材で最も普及率の高い外壁材となりました。

しかし、高い普及率を誇る外壁材ですが、窯業系サイディングを狙った訪問販売も多く、コーキングの劣化やチョーキング現象を指摘されることが少なくありません。

そのために、窯業系サイディングを導入する前に、施主が窯業系サイディングの劣化症状や正しいメンテナンス方法について理解しておくことが重要です。

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